「ふと昔の恋を思い出した時に観たくなる映画」ラ・ラ・ランド ゆさんの映画レビュー(感想・評価)
ふと昔の恋を思い出した時に観たくなる映画
ミュージカル映画が大好きな私
期待して観に行ったものの、遠い言い回しの日本語訳や予想以上の展開に振り回され、映画に頭と心がついてきませんでした。
エンドロールが終わって、ああこんなもんかと、期待外れだったなと映画館を出た時にふと昔の恋を思い出しました。
この時にミアは私自身なんだと気付かされました。
冒頭、ミアはジャズを嫌っていました。しかしセブとの恋を経験した後、ジャズはミアにとってかけがえのないものとなりました。夢に向かって突き進み、恋をした日々に浸れる思い出となっていました。
それまで全く興味のなかったことなのに、恋をしてから知った、スポットや音楽や遊びや学び。やがて恋が終わったとしても、ふとその時のことや、魅力を教えてくれた彼の顔が思い浮かぶものとなります。私にとってそれはロックで、ミアにとってはジャズで、、。
自分自身がミアだったんだと気づいた時、合致し、映画の本当の魅力に知ることができました。
歌やダンスの素敵な世界、、ミュージカルとしての映画というよりは、人々の失恋の悲しみに隠れてしまっている彼との幸せな気持ちだったり、甘酸っぱい思い出がよぎる映画です。夢物語というよりもかなり現実的なところがまた魅力。
その現実をひたすら描いたあと、ラストの演出が一層際立って、魅了されます。
また登場人物が多いのに、ミアとセブだけにスポットが置かれている世界観なのが流石でしかありません。
恋人や婚約者がいる方はララランドを一緒にみることをお勧めしません。なぜなら、過去の恋愛を絶対思い出すから。ひとりでひっそりとみてちょっと涙を流し、心のポケットに潜めておくのがベターなオシャレ映画です。
ララランドもう一回みたいなぁ
その時にはまた新たな恋愛とともに昔の失恋から前進してますように、、