「こんなにも説得力がある"たられば"なら受け容れたい!!」ラ・ラ・ランド MPさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなにも説得力がある"たられば"なら受け容れたい!!
今更、往年のMGMミュージカルやジャック・ドゥミーの代表作を引き出しとして引用するのは、もうやめよう。来るアカデミー賞で史上最多のノミネーションを勝ち取ったことだって、言うなれば後付け。はっきり言おう。「ラ・ラ・ランド」の魅力は現代のL.A.、つまり太平洋を隔てて東京とも地続きの町で、東京、または日本の町々にもいるに違いない、いて欲しい、夢に向かって命を削っている若者の切なさが、ファンシーでジャジーなメロディとダンスの中に丹精込めて散りばめられていること。だから、ストーリーなんてあってないようなものという見方にも異議を唱えたい。人生で諦めるべきでないことと、諦めるしかないことが、映画だけに許される魔法の手法によって視覚化されるラストの10分は、恐らく、そんな時間をまさに生きようとする、また、生きて来たすべての観客のハートを鷲掴みにするはず。こんなにも説得力がある"たられば"なら、喜んで受け容れたい。そう感じるに違いない。
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moegiさんのコメント
2021年1月14日
セバはライアンゴズリングでしか存在しなかった。上映後哀しくてやりきれなくて涙で席を立てなかった。映画館を出たあとも翌日まで頭がボ〰️ッとしてた。こんな稀有な体験をした作品だった。とにかく素晴らしい作品だった。
だけど
こんな辛い想いは二度としたくないので、
再上映は観ない(苦笑)