「今年いちばん泣けた映画。涙腺が緩めの方はハンカチかタオルを持参でどうぞ。」サウスポー ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)
今年いちばん泣けた映画。涙腺が緩めの方はハンカチかタオルを持参でどうぞ。
Movix堺で映画「サウスポー」(Southpaw)を見た。
主演のジェイク・ギレンホールという俳優を見るのはこれが初めてだ。
鍛えられた身体はこの作品のためなのか。
普段からこんなにキレているのか。
ワークアウトの本場である米国を感じる。
ジェイク・ギレンホールはボクシングヘビー級の世界チャンピオン。
孤児院でいっしょに育ったレイチェル・マクアダムスが妻である。
2人には最愛の一人娘がいる。
タイトルマッチで勝利を収めたジェイク・ギレンホールは、
後日の慈善パーティで他のボクサーに挑発され小競り合いになる。
騒ぎの中、誰かが持っていたハンドガンが暴発し、レイチェル・マクアダムスの腹部に着弾。
レイチェル・マクアダムスはあっけなく命を落としてしまう。
豪邸に住み、高級車を何台も所有していたチャンピオンだが、
妻を亡くし失意の中、生活は荒れ放題。
その転落ぶり、落差が激しすぎる。
酒や薬物に頼る中、
自分が運転する車を木立にぶつける。
豪邸は競売に出される。
一人娘との一緒の生活や接見までも裁判所から制限されてしまう。
そんな中で、ジェイク・ギレンホールは、自分を負かしたことがあるボクサーのコーチングをかつて勤めたトレーナー、フォレスト・ウィテカーを訪ねる。
ジェイク・ギレンホールはフォレスト・ウィテカーのジムで働きながらコーチを受け、
テクニック、技だけでなく精神的にも成長していく。
フォレスト・ウィテカーが上手すぎる。
職人芸。
彼がホンモノのボクシングのトレーナーにしか見えない。
(※個人の感想です)
ボクシングの映画は「クリード チャンプを継ぐ男」もかなり良かったが、
この「サウスポー」はさらにいい。
話題作でもないし注目作品でもないだろうと思うが、とにかく泣ける映画である。
実際に涙する場面はいくつもある。
今日はタオルを持っていてよかった。
上映時間は124分。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
文句なしにオススメ。