「.」イット・フォローズ 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。どこか懐かしさを感じる青春ホラー。スウェーデンの『ぼくのエリ 200歳の少女('08)』と何となく似た雰囲気とテイストを持つが、様々な作品へのオマージュが散見出来た。ピンクや赤系の色が不吉な前兆として使われている。R. ヴリーランドが三週間以内で書き上げたと云う音楽が効果的で佳かった。不気味な物語だが、よく考えると最終的に皆死んでしまえば終わってしまう上にそもそも無差別に拡散しないので、設定上もう一捻りあれば尚良かった。その意味で映像と空気感を愉しむホラーなのかもしれない。60/100点。
・嘗て“絶叫クイーン”と呼ばれたJ.L.カーティスから“ジェイ(ジェイミー)・ハイト”、その妹役“ケリー”もJ.L.カーティスの実妹の同名から名付けられた。冒頭のシーケンスで登場する“アニー”も『ハロウィン('78)』で、J.L.カーティス演じる“ローリー・ストロード”の友人“(N.キーズ演じる)アニー・ブラケット”に由来する。
・コンセプトや大まかなシノプスは、脚本も兼ねたD.R.ミッチェル監督自身が、ゆっくりと追い掛けて来る何者かに付き纏われると云う繰り返し何度も見た悪夢か元になっているらしい。亦、タイトルは最後にしか表示されない。
・鑑賞日:2016年1月9日(土)
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