「内村さまぁ~ず・エンジェル」内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
内村さまぁ~ず・エンジェル
ウッチャンとさまぁ~ずによる人気バラエティー『内村さまぁ~ず』を映画化。
…って、どーゆー事? バラエティーを映画化って?
3人が役を演じ、ドラマ仕立て。一応ちゃんと“話”になっている。
とは言え最初は、見て失敗したかな、と。
コントみたいなやり取り。
でも、これには訳あり。
探偵事務所兼劇団の“エンジェル社”に属すマサル(三村)、次郎(内村)、大島(大竹)。
ここでは依頼人の悩みを“演じる”事で解決する風変わりな仕事をしている。
例えば…
店を畳もうとするラーメン屋店主の奥さんからの依頼。刑事に扮して店主の近くであのラーメンが旨かったと話して、再びやる気を出させる。
ストーカー被害の女性からの依頼。こちらもストーカーに扮してストーカー男にストーカー道の厳しさを教え、諦めさせる。
…などなどなど。一見変わっているけど、それで救われる依頼人多し。
エンジェル社の面々も人助けと“芝居”が出来る。
次郎はかつて役者の道を目指していた。ある時、役を譲ったばっかりに…。
そんなエンジェル社へ、本格的な劇団と勘違いして一人の若い女性がやって来る。
仕事内容を知ってがっかり。しかし即採用。
今日も誰かの悩みを演じて解決します。
一応ドラマ仕立てだが、やり取りや掛け合いはアドリブ。
ウッチャンとさまぁ~ずのボケツッコミやりたい放題。
時々演者が素で笑ってる。よく聞くと、スタッフの笑い声も。『フレンズ』みたいなアメリカのコメディ・ドラマか!
お笑い芸人主演。だけあって人脈か、多くの芸人がカメオ出演。
背景としてただ座っていたり、役を演じたり、やり取りでネタ披露したり。
誰が出てるかよ~く目を凝らしてチェックするのも一興。
メインとも言える話(依頼)は…
初老の男からの依頼。“父親”を演じて欲しい。
孫がいて、手紙などで父親のフリをしていたが、今度会う事に。
演じる事になったのは、マサル。初の大役。
大緊張。当日でも失敗ばかり。
でも憎めないマサルの姿が、内向的な少年の心を開く。
一緒にお風呂に入って、マサルが語った言葉。
授業参観での作文。
結構しみじみじ~んと。
どんなおバカ映画かと思ったけど、それなりに人情コメディになっている。
こういう仕事、本当にあったらな…なんて、ついつい。
“探偵”で“エンジェル”だから、あの美女アクションが元ネタなのかな、と。
単なる偶然のようで。“エンジェル”は“演じる”のもじり。
さてさて、今日の依頼は…?
今日の“演じる”は…?