劇場公開日 2016年3月5日

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「イタリア社会の現実。」これが私の人生設計 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5イタリア社会の現実。

2016年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

単純

興奮

久しぶりにスクリーンからイタリア語が流れてきて新鮮だった。
劇中で主人公のマンマたちが繰り出すあの煩さ騒々しさときたら、
いっそ音楽に乗せてしまえ~♪と思ったくらい。しかしそれ以上に
まるで日本のような男尊女卑社会だってことに驚いた。そうなの?
海外で実績を積んだ女性建築家もイタリアに帰ればただの人。って
本当にそんな扱いを受けるのかと思ったら、本当にそうなのらしい。
アルバイト先のイケメン店長に恋をするも彼はゲイ、そこでこの彼
を使って公営住宅イノベーション公募にアシスタントとして登録し、
自身の実力を証明していくという話。ラストに実際の女性建築家の
話がサラリ登場するのでこのイノベーションに関しては実話らしい。
キャリアを積んだ日本女性ならあるあると思える箇所が多かろうが、
しかしお国柄の違いは甚だしい。おおらかで愛らしい主人公が仕事
のできる女性であるという説得力にイマイチ乏しく、やたら何かと
ドタバタしている感が強い。仕事面でのスキルも前半でササーッと
解説してくれるが、そんなにデキる女性が簡単にバイク盗られたり
するかなぁ?とやや懐疑傾向も。いやいやそれが彼女の魅力になっ
ているんだから気にしないで観るべきよね。とにかく前向き、仕事
を成功させたい一心でやや無茶を貫こうとする必死感がハンパない。
情熱は人一倍、女だからってなめんじゃねぇという心意気が伝わる。

(暴君社長のアシスタントが最後に翻るところはスキっとしたなぁ~)

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ハチコ