奇蹟がくれた数式のレビュー・感想・評価
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友情というより師弟愛のような・・
インドの若き名も無き数学者ラマヌーシャが英国人数学者ハーディンによって、光を当てられていく物語です。 事前の情報で「かけがえのない友情」を描いた物語だと聞いていたのですが、最初は「これは友情なのか?数式への思いで繋がっているだけでは?」と思ったりしました。 映画ではハーディが人付き合いが苦手な人物として描かれています。鈍感なところもありますが、彼なりにラマヌーシャのことを思っているのが伝わってきます。 そんな彼がラマヌーシャの数式を信じ、証明を続けて行きます。 後半になるにつれハーデイの心に変化が見えます。 ラマヌーシャの手紙を待ちわび、喜ぶハーディの姿を見た時に、涙もろい私はジワリと来ました。 数式を発見する時のことについてラマヌーシャが妻やハーディに語るシーンは数式について全然わからない私でも興味深かったです。
数学女子にお薦め
何がそんなに凄いのか?その数式の何が奇蹟なのか?試写を見終わっても釈然としなかった。理科学系の人であれば共感出来たかもしれないが文系の私は置いてけぼりでしっくりこない映画でした。何故ならドラマの主役は「数式」であり、紙の上に鉛筆で描かれているからだ。それは地球上で最もスリリングな戦いであり、人類だけが神様から授かった進化するための「種」です。音楽家であれば浮かんだメロディーを音符にして楽器で即興で演奏し、歌い、楽しむ事が出来る。それを映画化すればミュージカル映画だ!しかし数学者が「数式」を書いただけでは映画として面白みに欠ける。そこが本作の欠点です。歴史認識として視覚的にアプローチできるのは人間関係だけ。それさえも残念ながらキラーコンテンツではない。役者の演技力と脚本演出だけが頼りの作品です。それでも興味がある人はインド人の天才数学者の伝記映画として見てください。個人的にはジェレミー・アイアンズが見れて幸せでした。
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