クリミナル 2人の記憶を持つ男のレビュー・感想・評価
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だんだんと引きずり込まれる
役者目当てで観に行きましたが、最初はケビン・コスナーの行動に驚いてしまいました。
死んだ男の記憶を記憶を移植されるというのが、どういうものなのか、主人公の葛藤と迷い、感情という者が少しずつ芽生えて行く様が、なんとなくフランケンシュタインを思い出させます。
ゲイリー・オールドマン、ガミガミと部下を怒鳴りつけるお偉い上司にトミーリーメジョーンズの善良そうに見えて実験ができるなら多少のナン有りでも引き受ける医者役。
渋くて格好いいオジサマを観たいなら、この映画はビンゴです。
敵対する相手役のメガネのオジサマも渋いし、女スパイも美人で格好いいです。
アクション、銃撃戦を期待していましたが、母娘を助ける為に怪我をしても戦うケビン・コスナーがかっこいいというか、とてもリアルに感じられました。
完全無敵の男のアクションもいいのですが、この歳、体格で、こんな演技を見せられると、正直、どきどきしてしまいます。
ラストは人に寄ってはご都合主義でできすぎだなんて思うかもしれませんが、映画なんです。
アクション、スパイ、亡くなった人もいる。
でも、幸せな気分で締めてもいいんじゃないって思うのは我が儘でしょうか。
ケビンがクレイジーでクレバーな主人公をキッチリ演じてくれた!脚本も...
ケビンがクレイジーでクレバーな主人公をキッチリ演じてくれた!脚本も良かった!他のキャストも名優ばかり☆そりゃ面白いワケだ♪ガル・ギャドットはイイ女やわ〜
感情と行動
かなり都合の良いストーリーは設定からして仕方ないとして、ジェリコはまだしもCIAにしてもテロリストにしても感情的で短絡的過ぎてチョイバカっぽいのは残念だったけど、主人公の葛藤や変化、CIAとテロリストのせめぎ合いやアクションとしての見処もあるしテンポも良くて楽しめた。
余談だけど記憶の移植物にライアン・レイノルズはハマっているのか!?w
よかった!キャスティングも豪華でした。スパイの話の部分は少し難しか...
よかった!キャスティングも豪華でした。スパイの話の部分は少し難しかったのであらすじをちゃんと読んで行くといいと思います。うるっとさせられる場面もありました。
何気に豪華キャスト
日本ではあまり宣伝していない感じがしたが、
新旧オールスターと言っていい程俳優陣が豪華。
ケビンコスナー、ゲイリーオールドマン、トミーリージョーンズ、ガルギャドットと主役級が揃う。
ライアンレイノルズも出てた。
話は死人沢山、記憶操作という現実味薄いのが残念。
タクシーのGPSを操作できるテロリスト、アメリカ軍事機器を操作できるハッカーと凄い人揃い。
振り回されるCIAゲイリーオールドマンが妙に目立った。残念役。
素晴らしかった
映画のレビューを書くようにサンプルDVDで見た。
人間のクズであるケヴィン・コスナーが記憶により人間性に目覚め、人を愛する気持ちを知る展開はとても感動的であり、共感するところ大であった。そんな難しい役をケヴィン・コスナーが見事に演じていた。時に、粗暴で後先考えずに暴力を振るうことが功を奏することもあり、そんなところも面白かった。クズな感じがとても魅力的で、またこのような役を他の映画でも見てみたい。
10歳くらいの娘がとても可愛らしくて、あんな子に懐かれたら真人間の記憶を埋め込まれていなくてもたまらない気分になってしまうのではないだろうか。
話がごちゃごちゃしてて、「この人誰で何してる人だっけ?」と少し戸惑った。とんでもSF的な設定ではあったが、それ以外はとてもしっかりと地に足のついた表現で白けるところは全くなかった。
シナリオは雑だが泣けてしまう
ANA機内で鑑賞。プロットがよくできていて、ところどころ微妙な演出がありながらも最後まで引き込まれて見終えました。ケビンコスナーがいいしトミーリージョーンズもとてもいい。ラストシーンのあたりはもうちょっと丁寧に見せて欲しかったかも。
『死者の記憶を他者に移すという部分を、観る方がどう受け取るかで面白さがかわる』
ジェリコ(ケビン・コスナー)の心理状態がビルという人格と葛藤しつつ変化していく。フランク博士(トミー・リー・ジョーンズ)の落ち着いた物腰とジェリコに少ないながら的確なアドバイスをしていく。
さらにビルの妻(ガル・ガドット)と幼い娘がどう絡んでいくか、そういったドラマ部分に視点がいくようだ。私はそういう人と人とが絡んで築かれる物語の部分を描いていると観る。
スパイ物では描かれることの無かった「感情」が犯罪者ジェリコの頭に初めて流れ込むってどういうことか?なんて要素が加わる。なぜかダニエル・キイスのSF「アルジャーノンに花束を」を思い出す。犯罪者のジェリコの脳の欠落した「感情」の部分が活性化する過程での葛藤や変化が面白いと感じたわけ。
この作品を観る方はきっと、設定がショボいとか、派手さが無い、何で?とか、中途ハンバだし面白くないって思うかも知れない。だけど私は、ケビン・コスナーとトミー・リー・ジョーンズが今までと違った感じの良いムードを醸し出していると思うし、ガル・ガドットが加わることで色彩感覚が画面に出ていると思う。
映画なので限られた時間内に収めるという宿命があるが、観る方の想像力で、キャラクターの映画では語られていない部分を補えるだけの要素はちゃんと入っていると思う。そこを観る方が膨らませるかどうかは個人差があって分からないけど、今までのスパイ物とは感じが違うことだけは断っておこうと思う。
私としては面白い作品だと思うのだが、観る方の「視点」でどうなるか、それはそれで楽しみ。
過去の栄光からいい感じに距離を取れるようになったケヴィン・コスナーの最高傑作
壮絶な拷問の末に命を落としたCIA捜査官の記憶を移植された凶悪犯が陰謀に立ち向かうというB級臭溢れる設定のケヴィン・コスナー主演のアクション作。『ラストミッション』辺りから肩の力が抜けていい感じに熟成されてきたケヴィンさんの最高傑作と個人的に評価。CIAエージェントのスキルを身につけても中身はサイコパスなケヴィンさんが一般市民を殴り倒したり悪党を頓着なく瞬殺したりのやりたい放題で、もはや笑えるレベルに達している情無用の殺人スキルに絶望したのか、かつて文芸大作を量産していた時期のファンと思しき妙齢の女性達が5人くらい劇場から出て行ったくらい容赦なし。お話的にはこれがリュック・ベッソン脚本ではないのが不思議なくらいいい意味で低偏差値ですが、最後に訪れる寂寥感も含めて名作『レオン』に匹敵するくらい頭の悪い痛快な傑作になっています。
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