「ケビン・コスナー渾身のワル」クリミナル 2人の記憶を持つ男 agnix-kさんの映画レビュー(感想・評価)
ケビン・コスナー渾身のワル
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コスナーの最初の登場シーンは、ショーン・コネリーの『ザ・ロック』を思い起こさせる。それにしても、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズが共演という、ぜいたくな布陣。
ストーリーが、へたをすれば、超B級に流れるところをぎりぎりつま先立ちでこらえる。と思いきや、怒涛のアクションと愛の目覚め。凶悪犯のはずのコスナーが、他人の記憶なのに自分の記憶になってしまった愛の葛藤をさりげなく演じている。
凶悪犯というキャラを見事に演じているコスナーのポイントは、
拳銃もあるが、殴る、蹴る、凶器で撲殺するという残虐さ。
そして、愛に目覚めていくという映画の中のストーリーと、役者コスナーというそれまでのイメージを壊してまで挑戦した“悪役”とのコントラストの見事さだ。
ラスト17分は、息のつまる展開。いいぞ、ケビン・コスナー。
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