劇場公開日 2015年10月16日

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「どこかで見たような展開の分、良くも悪くもそれなり感」ダイバージェントNEO スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0どこかで見たような展開の分、良くも悪くもそれなり感

2017年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

それなりには楽しめたが、今回はこの手の映画でよくある展開になってしまった分、良くも悪くもそれなり以上の満足度には至らずって感じでしたかね。
展開激似の「ハンガー・ゲームFINAL」と若干混同してしまったぐらい、ありがちな展開に落ち着いてしまった印象で・・・。
まあ世界観の説明的序章だった前作に比べて話に一本筋が通っている分、今回の方が映画の出来そのものとしては上だった気もするのですが、前回のようなこれからどう展開していくのかワクワクするような感情が抱けなかった分、見ていてもう一つテンションは上がらない二作目だったかなと。

五つの共同体に分類された独特の世界観自体は結構好きなんですよ、型に当て嵌めて管理する社会は現代にもどこか通ずるような部分もあったりで、前作からそこはちょっと面白いなと思って見ていましたし、どこにも属さない無派閥があったり、全てを兼ね備えた異端者がいたり、題材としてはホント面白いなと思って見てはいるのですが、もう一つ上手くその世界観を利用できていないのが見ていて何だかもどかしいんだなぁ・・・。
まあ元がYA小説物だから仕方ないと言ってしまえばそれまでなのですが、その手の映画の類似品としてこのまま終わってしまいそうな雰囲気なのは何か勿体無いですね。

それと主人公・トリスを演じたシャイリーン・ウッドリーが今回はショートにしたからなのか、老け顔に拍車がかかった印象であまり魅力的に見えなかったのも個人的にはマイナス要素、フォーも前作に比べるとそこまで存在感を発揮していなかった印象ですし、キャラ的な部分でも今回はインパクト薄だったかなと。
脇役キャストは豪華なんですけどね。
そんな中でも、小物感漂うピーターのどっちの味方なのかよく分からない、いい感じのむかつき具合は妙に印象に残ったかな、マイルズ・テラーは顔的にこんな役の方が実は合っているような気が(笑)
ちなみに今回から登場のフォーのお母さん役ナオミ・ワッツは、これまた「ハンガー・ゲーム」のあの方とずっと同じ匂いプンプンだったので、ラストも全然驚けずでした・・・好きな女優さんだけに画的な2人の並びは最高だったのですが。

まあ箱の中身は何でしょねからの最後のあの展開で、次回以降の楽しみは少し湧いてきましたかね、箱の中身自体は微妙でしたけど、とりあえずその先の話は少し楽しめそうな予感がしないでもなかったです。
その為の繋ぎ的作品となってしまうのは、どうしてもこの手のシリーズ物二作目の宿命とも言えましょうか、ってまあつまらなくはなかったんですけど・・・。
次回はそれなり以上になることを期待して、とりあえず三作目を待ちたいと思います。

スペランカー