「「どこかで見た」感は否めない?やや難解な近未来SFアクション。」ダイバージェントNEO 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
「どこかで見た」感は否めない?やや難解な近未来SFアクション。
【賛否両論チェック】
賛:設定そのものは、かなり斬新。自分のために大切な人達が犠牲になることに傷つきながらも、運命に立ち向かい、乗り越えていこうとする主人公の姿が感動的。
否:前作の知識は必須で、知らないと訳が分からない。展開も少し難しく、なおかつどこかで観たことある印象はぬぐえない。
「ザ・最近よくある近未来アクション」です(笑)。とはいえ、人間同士が争い合わぬように、性格ごとにコミュニティが分けられているという、設定そのものは結構斬新で魅力的です。
そうした世界にあって、全ての性格に秀でているが故に迫害され、孤独な戦いを続ける主人公の哀しみが、ひしひしと伝わってきます。自分のせいで、周りの大切な人々が次々と傷ついていく。そんな悲惨な状況を何度も経験し、自身も心に傷を負いながらも、〝平和”のコミュニティで教えられた「自分を許してあげること」を胸に、運命に立ち向かっていく主人公の姿がステキです。
とくにあらすじは説明してくれないので、前作の知識は絶対に必要です。世界観が気に入った方は、是非ご覧になってみて下さい。
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