ビジネス・ウォーズのレビュー・感想・評価

どうして？握手が出来たか？

セールスは先ずは売る物の良し悪しで決まる。
売る物が悪い物であれば、犯罪の領域に踏み込む事もある。
同じ物である場合、原価コストは同じなのだから、価格を競争する場合、原価コスト以外の経費を削る以外にない。
従って、所謂、誠意とか気持とか熱意等の観念は商売の上では発生しない。
それを踏まえた上で、この映画も興行しなければ駄目だ。
ベルリンなんて行くべきではないし、無駄なキャラクターが多すぎるし、上映時間が長過ぎる。
そして、何よりも扱う商品が地味過ぎる。

「私のパパはみんなが疲れている時に運転する人」

いやー
お下品な作品
しかし、面白い
ビジネスの世界は、下ネタ満載だな。
お上品な世界ではないね。
プライベートタイムで儲かる話なら乗る
ビジネスだね。
まあ90分楽しめた！

コメディアンぽくない、ちょっと厳ついヴィンス・ヴォーンが好きで鑑賞。

肩こらないし、楽に楽しむ、暇つぶし作品。

笑わせようと攻めている点は良い。
ちょっと、波があるけど笑えるところは結構あった。

なんとなく日本人がアメリカ人をネタにする感覚に近いような、自虐的かつ客観的な笑いがあるのが個人的には面白いと思った。主役のいかにもアメリカの精力的なビジネスマンぶりを笑いにしている。ショーケースで対外国人の見世物にする、あれがまあ象徴的。

下ネタに頼るパートは程度が低いけど、そんな本気で見るような内容でもないので許せる。
序盤の息子がオナニー見つかるところ。「ダッド」のタイミングが秀逸で結構笑った。

ピクサー映画の後に見ると、意図があるのかもしれないがテーマを絞りきらない実写映画って見づらいなぁと思う。
ドイツで別の価値観を手にしたとゆうわけでもなく最初からステキな父親だったんだと思うし。
生活を見せるアートもむしろアメリカっぽい発想な気がする。となるとますますドイツへの出張の意味が薄い。電話でも奥さん超オープンだし。
逆のものを対比で提示することでテーマを表現するほうが作品として出来がいいんだとすると、アメリカとドイツの価値観が決して逆じゃないから上手くいかなかったのかもしれない。
あと観ててひっかかるのは意味もなく下ネタ多すぎる。