「【4代続く靴修理店の冴えない男のクスクス七変化コメディ。良く、この設定を考えたなあ。再後半の展開も爽快でビックリです。】」靴職人と魔法のミシン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【4代続く靴修理店の冴えない男のクスクス七変化コメディ。良く、この設定を考えたなあ。再後半の展開も爽快でビックリです。】
■N.Y.の下町で4代続く小さな靴修理店を営むマックス・シムキン(アダム・サンドラー)。
ある日、愛用のミシンが故障してしまい、仕方なくゴソゴソと先祖の旧式ミシンを引っ張り出して使う。
すると、マックスが仕上げた靴を試し履きすると、靴の持ち主に変身してしまう。「魔法のミシン」を手に入れたマックスは、他人の人生を満喫するが、地上げ屋の企みに巻き込まれて行く。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・レビュータイトルにも書いたが、良くこの設定を考えたものである。
けれども、靴はキチンと手入れをすれば、何十年も新品みたいに履けるんだよね。嫌、新品よりももっと年季が入って艶が出て、当然自分の足にフィットするから履きやすいしね。
私も数足だが、シューボックスの中に、ツリー・シューを入れて大切に履いている靴があるよ。
・今作は、その靴の修理屋をやっている冴えない独身男が、先祖の旧式ミシンで修理した靴を履くと、その人になってしまう奇想天外な設定を、上手く使ったヒューマン・コメディである。
・特にマックスが、地上げ屋の元締め、エレーン・グリーナウォルト(エレン・バーキン)の手下を使っての地上げに対抗する様や、昔家を出て行ったきり、帰って来なかった父アブラハム・シムキン(ダスティン・ホフマン)の靴を履いて、老いた母とダンスをするシーンは良かったな。
・そして、様々な善行をしたマックスに、町を救おうと頑張っていたカーメン(メロニー・ディアス)が、食事に誘うのは、ヤッパリそうなるよねえ。
<一番ビックリしたのは、ヤッパリラストの展開だな。地道に働いている職人の真なる顔。序でに言えばマックスの隣で散髪屋をやっていたジミー(スティーブ・ブシェミ)の異なる顔は、成程ねぇ、と思ったな。じゃーね。>