スライ・ストーンのレビュー・感想・評価
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R.I.P. Sly
オランダ人監督のウィレム・アルケマが20年以上の取材の末に完成させたというスライ・ストーン(1943-2025)のドキュメンタリー作品。
幼少時から教会でゴスペルを歌い、9歳でシングルレコードをリリース。1966年に結成したファンク&ロック、ブラック&ホワイト、そしてメイル&フィメイルの革新的バンド「スライ&ザ・ファミリー・ストーン」で爆発的な人気を獲得した。
自分が音楽を真面目に聴き始めた70年代初頭は人気の絶頂にあったのだけど徐々に失速した。リアルタイムで聴いた「Fresh(1973)」とか「Small Talk(1974)」なんか好きなアルバムなんだけどなあ。
75年の解散後はソロ活動を開始。
麻薬所持などで何度も逮捕され、消息を絶った。
以上、前半はよく知るエピソードをなぞった感じだけど、後半のスライを探す旅はドキドキした。実際に会えた時の感動はどれほどだっただろう。
「変わり果てたスライ」を見るのは辛かったけど、生きてさえいてくれたらと。
3年程前
プリンス閣下の原点、ここにあり!!
スライ・ストーンを知るうえで最適なドキュメント
今年亡くなったスライ・ストーンの追悼上映ということで観てきた。
彼の存在は知らなかったが、この作品を通じて知る事ができた。
ソウル・ミュージックの奥の深さを知る事ができたし、スライ・ストーンの音楽への情熱・魂が物凄く伝わった。
彼もそうだが、マリファナ、コカインなど麻薬等波乱万丈の人生だったが、家族やスタッフの献身的なサポートも肌で感じた。
動画などで彼の曲を色々聴いてみたい。
いいドキュメントだったが、後半は監督がちょっとファンモードに入っていたような印象を受けた。ここだけは残念。
スライ、探索
音楽ドキュメンタリの見本。
自分がかつて音楽が好きだったことを強烈に思い出させてくれた一本。
わざわざ遠征して出会った作品が、こうした良い仕事だと本当に幸せ。
起承転結があり、そしてそこに監督の愛がある名ドキュメンタリ。
関係者にすべて当たる学徒の真面目さと、その編集が凄く上手い。
そして随所に挟まれる音楽がやっぱり…
自分の遺伝子の中に、SWと同じくらいの要素でファンクが刻まれていることを思い出させてくれた作品。
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