「爽やかなコメディー」道しるべ kurahashiさんの映画レビュー(感想・評価)
爽やかなコメディー
シナリオ書きで御法度の偶然を逆手にとって、見事に笑いと涙と希望を映画にしたと思う。人生は、いつも綱渡り。就職も家庭も恋愛も。みんな細い危なっかしい綱の上を気づくと気づかないに関わらず歩いている。特にトシローのハマった悪の道は、真っ当な生活という岸辺と地獄の荒海との間に架かっている荒綱。たまに社会生活という岸辺にゆらゆらと近づくこともある。そんな時ほんのちょっとした勇気があれば、真っ当な道へひょいと飛び移れるのだ。そんな心の小さな勇気を教わった気がする映画だった。
コメントする