戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章のレビュー・感想・評価
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ほぼシャマラン、っていうかシャマランが白石晃士!
突然、異世界から現れと(と自称する)男に、世界を救うためにイカれたミッション4つを遂行しろと強要される狂乱の一夜。大義とか自分が大切なものを守るために、どう考えてもどうかしてることを必死でやる、という展開はモロにシャマランの『ノック』と同じであり、順番でいえば当然『ノック』が『コワすぎ!最終章』のパクリと言われても仕方ない。さらにいえば、この「信じるもののために常識倫理的にはアウトなことをする」というパターンは白石監督であれば『オカルト』など多くの作品で描かれており、他方でシャマランのほとんどの映画で見られるモチーフでもある。白石監督とシャマランの魂が異界を介して繋がっているとしか思えない符号であり、この「間違ったことをあえてやる!」ことの興奮と中毒性が詰まった、白石イズムの権化みたいな作品だと思う。あと、AD市川と工藤ディレクターが◯◯◯◯るというベタベタなコント設定を堂々とやりきった監督、キャスト陣の勇猛さにも拍手。
感想メモ
田代くんが主人公!前作で異界に連れ去られた工藤さんと市川さんを取り戻せ!
ミッションでパンツ食ったり、親指小指切断とか可哀想になってくるが笑える
時々白石くん呼びの江野さんは他作品の登場人物か?
ほんとにすまん、親指と小指入れる人形間違えてもうた、私たち入れ替わってるー!?
因縁のスカイツリーへ、俺が弾になる
全次元初!世界の終わりと始まりの瞬間だ!勢いに圧倒され続けたシリーズの堂々幕引き!(まだ続く)
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劇場にて鑑賞。正にシリーズの集大成で最後迄コレでもかとサービス満点、グイグイ魅せつけられる。理屈が通らないと云う開き直りの設定で展開される四つのミッションは無茶苦茶な上、支離滅裂乍ら、ラストで爽やかな印象を受ける。前作を受け“鬼神兵”の噺かと思えば、あくまでアシライ程度だった。本作に限って云えば、良くも悪くも後半に大熱演する久保山智夏演じる“市川実穂”の作品。ただこのシリーズはコレからも風呂敷を拡げ続けて欲しい。そして何よりシリーズのファンには、エンドロール後の告示に驚喜する仕掛け有り。65/100点。
・鑑賞前に観ておくとより愉しめるリスト──
・『オカルト('09)』
・『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズ('12~'14)全六作
・『殺人ワークショップ('14)』
※自分の知る限り、カメラマンを“シライシくん”と呼ぶのはこの人しか知らないし、もしソウだと恩があると云う辻褄も合う。
・鑑賞日:2015年4月24日(金)
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