シチズンフォー スノーデンの暴露のレビュー・感想・評価
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これも情報操作だったら?と深読みしちゃう
元中央情報局 (CIA) と
国家安全保障局 (NSA) の局員だったスノーデンが、
2013年6月米国政府による市民への監視システムを
内部告発したのは記憶に新しいですね。
しかし驚きなのは、
その戦略的なリークの一部始終が、
映像に収められていたことです!
これは後追いのドキュメンタリーではなく、
その時間を、その息遣いを感じるすごい映画。
スノーデンが「シチズンフォー」という
ハンドル・ネームで
女流監督ローラ・ポイトラスに
接触するところから始まり、
英国の新聞ガーディアンの記者
グレン・グリーンウォルドと香港のホテルで、
戦略的にリーク活動をしていく。
まだ若干20代のスノーデンの意思と覚悟。
ジャーナリストの世の中への影響力を計算しながらの、
的確な仕事。
自分たちどころか、
彼女や家族や会社を危険に犯してまで達成しようとする、
その志の強さに驚愕してしまいます。
うん薄々気づいてはいましたが、
検索ワードも全て監視されています。
そして驚くことには、
通信傍受にはMicrosoft、Yahoo、Google、
Facebook、PalTalk、YouTube、Skype、AOL、Appleなど、
僕たちの生活に欠かせない企業が
協力してるらしいっす。
先ほどスノーデンと検索しまったからには、
僕も監視されているかもしれません(笑)
もはや米国人は、
検索ワードにも気を使うのは当たり前のようです。
政府は盗聴やカード支払いなど
様々なデータを収集することで、
被疑者の行動範囲が手に取るようにわかり、
テロ組織の発見につながるらしい。
オサマ・ビンラディンの逮捕や、
9.11以降数々のテロを阻止できたのも確かみたい。
最近ドイツのメルケル首相の電話盗聴で
オバマ大統領が謝罪したのもありましたが、
スノーデンの暴露が効いている模様。
無差別で残忍なテロ横行する世の中で、
彼の勇気ある暴露が是が非かは、
観客の僕たちに投げかけられているんですね。
しかし時間は過ぎたとはいえ、
本人は米国家を敵に回し亡命中なのに、
よく公開できましたね。
まさかこれすらが情報操作で、
実は裏でもっとヤバいこと...
例えばエイリアンとのコンタクトを
煙に巻くための作戦だったりして。
そんな想像もまた、楽しい。
スノーデンに感謝。
予備知識ゼロでの鑑賞。ハッキング事件の何かを面白く編集してるものかなーなど思いながら観てみると、米国政府の実態、存在を知らなかった盗聴、傍受施設や、あらゆるプライバシー侵害の事実、などなど
驚く現実ばかり。
元CIA職員でトップシークレットを扱っていた彼だから出来たこと。法的には間違っていても彼の決断は使命感におされ公益の為にやったことだから賞賛にも値すると思う。テロを利用し、国民の安全の為などと言いながらプライバシーを脅かす。やっぱりその事実を目の当たりにすると、不快ですよね。
国民は全力で彼の味方をし、政府と闘ってプライバシーが保たれ、本当に事件性のあるものにとって有益な情報を得られるというバランスある某体に辿り着ける日が来ると良いのですが。
いやぁしかし、正義を考えさせられる世界観がONE PIECEみたいで、思わず彼を応援したくなるし面白かった。
この前は帰ってきたヒトラー(これも凄く面白かった)を観て、続けてメッセージ性の強い作品に触れたので、映画の可能性に胸が熱くなっています。
是非沢山の人に鑑賞して欲しい。
そして何かしら行動を起こす、生かすという事が大事ですよね。
善か悪か
米国政府はあなたを盗聴している。
29歳のスノーデンの決意!
You asked why I picked you. I didn't. You did.
ジェイソン・ボーンでもキャリー・マティスンでもない生身の29歳の男性が、大国を、世界を相手にやり遂げたこと。これがフィクションでなく現在進行形のドキュメンタリーであることに驚愕。また、ジャーナリストの手腕が圧巻。
エドワード・スノーデン氏ありきの映画ではあるが、ローラ・ポイトラス、グレン・グリーンウォルドのジャーナリストとしてのメディアリテラシーがあったからこそ、シチズンフォーの存在が生きたともいえるだろう。
インターネット後の世界は想像もできなかったほど利便性とスピード、変化と多様性を生んだが、国家による監視がここまできているとは。
人々のために告発したスノーデンが、時間とともにやつれていっている姿に申し訳なく思った。
シチズンフォー
告発するまでの勇気、告発した後の試練
連チャンで新宿ピカデリー。
公開初日だからか、8:30のモーニングショーにもかかわらずそこそこの客入り。
この事件、私は正直よく分かっていなかったので(日本でも表面的なことだけ報道していたようだし)、この映画で色々知ることができてよかった。
本編の主役であり、告発したエドワード・スノーデン。見た目も話し方も穏やか(29歳とは思えない落ち着きぶり)で、インタビュー中には時折ジョークも言いますが、そんな彼の内面には「自分が告発しなければ」という使命感が強くあったのでしょう。
それでも見終えた後、思ってしまった。「これだけの犠牲を払って、それでも彼は”告発して良かった”と思っているのだろうか?」と。頭の良い彼は、全てのリスク、想定されることを計算して告発に踏み切っていますが、ラスト近くの彼の表情を観たら、「ああ、相当タフな日々を過ごしていたのだな。。。」と思わされたから。
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