劇場公開日 2015年11月27日

  • 予告編を見る

「魅力的な演技、景観、ストーリー。」黄金のアデーレ 名画の帰還 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0魅力的な演技、景観、ストーリー。

2016年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

ナチ時代、全てを奪われアメリカへ亡命した女性が『黄金のアデーレ』の返却を求め、オーストリア相手に裁判を起こす。
1枚の絵画と共に人生を取り戻す奇跡を描く、ノンフィクション題材のドラマ。

ヘレン・ミレンの演技とチャーミングなおばあさんっぷりがとても可愛い。
ちょっと性格はキツイけど、回想シーンを見せられると必死にその苦しみに抗う表情にグっときます。

しかし、この映画の主役は何と言っても若手弁護士として主人公に協力する事になる弁護士ライアン・レイノルズ!
オーストリアへ一緒に赴き、他国裁判の厳しさと全く相手にしてくれないお役所団体を目の当たりにし、
心を揺さぶられ帰国前に1人で嗚咽を漏らして泣くシーンは観ている側も心臓を握られるよう。
帰国してから人が変わったように真剣に調査に乗り出します。
家族もいて子供も生まれるのに…泣ける!(笑)

作中に出てくるウィーンの景観の美しさにため息がこぼれます。
町並みもインテリアの調度品も本当にクラシカルで素敵!
俳優陣も何気に豪華で、ストーリーと演技は奥深く、非常に心に何かを残してくれる1本でした。

コメントする
幸ぴこ