「戦争の痛ましさを再認識する」黄金のアデーレ 名画の帰還 由由さんの映画レビュー(感想・評価)
戦争の痛ましさを再認識する
世界大戦時と現在が並行して描かれることで、マリアの過去の悲しみが明らかになっていく。
戦争は、理不尽で許し難いもの。マリアの忘れることのできない深い悲しみと同じ想いをした人が、他にも大勢いたと思う。自分の財産を不当に奪われ、自由を奪われ、命を奪われることの苦しみは深い。
単純に正義が叶えられたということではなく、もっと複雑な政治的背景はあったのだろうとは思うけれど、人々が未来まで忘れてはいけない出来事を、一枚の絵画と1人の女性を通じて教えてもらった。
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