「ヘレン・ミレン素晴らしい!」黄金のアデーレ 名画の帰還 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
ヘレン・ミレン素晴らしい!
久しぶりに見て非常に感動して満点になってしまいました。ウィーンの雑誌記者役のダニエル・ブリュール確認できたし、ヘレン・ミレンがとにかく素晴らしかった。ロスでもウィーンでもお洒落。服は勿論、ネックレスも靴もヘアスタイルも全てに神経を払っている。二度と戻りたくなかった母国のオーストリアに入って絶対にドイツ語を話さず英語で通した。毅然とした姿に痺れたしそうでなければ生きていけない、許せない!でも2度目に来たとき全てが解決し、昔、家族たちと過ごし住んでいたアパルトマンの中に入って初めてドイツ語を口にした。美しい叔母、両親、チェロを弾く父、結婚式のパーティー、楽しく皆とダンスをしたり、子ども達が必ず怖がる絵本「もじゃもじゃペーター」を手にしている叔父の側に座ったり。過去の楽しく美しい記憶の中のマリアは本当に幸せに見えた。
「スクール・ボーイ」新米弁護士も良かった。書籍の形をしたホロコースト記念碑に曾祖父の名を見てトイレに駆け込んで泣いてから彼は変わった。
マリアの若いときを演じた女優も気が強くてしっかりしていてとても良かった。そして両親と別れるとき、パパが娘のマリアにこれからお前の故郷になるアメリカの言葉で話そうと英語で別れの挨拶をしたのが悲しく、本当に逞しく、すごく泣いてしまった。ダニエル・ブリュール目当ての再度鑑賞でしたが、あっという間に全部見ました。良かったです、本当に。(2021.6.24)
この映画、面白かったです。ウィーンの非常に裕福なユダヤ人家族、全てを捨てて離れる決心と行動、その部分はもうハラハラして辛かったです。クリムトに肖像画を描かせるなんて凄いことです。ウィーンの人間のプライド高くニコニコしつつ背中にナイフを持ってる感じにゾワッと来ました。金は払うから絵はベルベデーレに残してくれないかって、はー?最後にそういうこと言うかね!マリアが意見した通り。マリアが正しい!
コメントありがとうございました。
難しい問題ですね。
芸術品のは、歴史は誰のものなのか。
それを愛する者の物でもあり、
人類の物でもあり、
国・民族の物でもあり、
未来の人たちの物でもあり。