Mr.ホームズ 名探偵最後の事件のレビュー・感想・評価
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若い女性との恋と言えば『アイリーン・アドラー』の登場する『ボヘミアの醜聞』だ。
シャーロック・ホームズの最後の話は、たくさんあるので、あまりその点は期待していなかった。
若い女性との恋と言えば『アイリーン・アドラー』の登場する『ボヘミアの醜聞』だ。僕は小学校5年の時にそれを読んで、感動をした。最初に読んだミステリーと言えば『モルグ街の殺人』だったが『ボヘミアの醜聞』は話に広がりが感じて、表題の『シャーロック・ホームズの冒険』そのものだった。アイリンアドラーがホームズにとってのあの女(ひと)で、この映画では、同じパターンをもう一度使っていると僕は思った。従って、ミステリーとしては、ベタすぎていると思う。しかし、別の意味で、面白かったのかなぁ。
最後らしい期待は空振り
最後の華々しさはなく、かわいそうに感じるほど衰えて記憶も定かでない老人は見ていて辛い。若かりしホームズの明晰さもキレは感じられない。
山椒を食べるシーンも、わざわざ広島まで取りに行くのも意味がわからず。仕方がないからWikipediaであらすじ読んでビックリ。記憶が維持されるなんて効能初めて聞いた。作品の流れでその意味が分かる人はどれほどいるのかなあ。ましてや、被爆地広島で採った山椒だと、核物質残っていないかと要らぬ心配。日本らしくない街並みや人々、着物の着こなしや髪型とか、見てて悲しいし。
そんな余計な思いが挟まっているから面白くなかった。
山椒?
極上のミステリーらしいが半分観ても話がよくわからなかったので、先にネタバレを見ながら鑑賞。
わかりづらいわ!!
山椒がボケ防止になるかどうかはさて置いて、広島のそんな場所から持ってきたら放射能汚染されてませんか?
真田さんはよく海外ドラマや映画で観るけど、着物ってそんなじゃないとか、なんとなくアジア風が日本になっててもそれは違いますよとか意見できる立場じゃないんだろうなと。
全然日本じゃない広島。
山椒と着物が気になって何を観たか忘れてしまった。
論理が人を救ってくれるわけではない
ミステリーではなく人間模様を描いた作品。
ロジャーを助手に未解決事件を解決するのではなく、記憶を手繰り寄せて思い出していくだけなので退屈ともいえるかもしれない。
ウメザキが出てくる意味がずっと分からず、事件と関係なさそうなのに描く必要あるのか思いながら観ていたが、最後で納得。
ハチが襲った原因を推理し、家政婦の女性と2人でスズメバチの巣を焼く場面で、アンを救えなかった苦しみとそこから前に進んでゆこうとするホームズの姿が描かれていて良かった。
これはミステリではない
死に至る病には色々あるが、孤独もその1つだろう。
この映画は、ミステリではなく孤独を描いたヒューマンドラマだ。
ミステリだと思って観たら肩透かしを食らうだろう。
だが、牧歌的な中にも人間の中に潜む孤独を深く描き切っている傑作だと思える。
それだけだと主人公をホームズにする必要性は感じられないと思うが、過去に大きな栄光を抱え、そして忘れたい挫折を抱えた老人をインパクトあるものにする為には、ホームズは適任だったと思う。
家族の孤独・歳を取る事の孤独、息子以外には何もない孤独…… 多くの孤独がここにあり、ある者はその病によって死んでいく。
自分が孤独である事を素直に認めた時、そしてそれを他の者に伝えて応えて貰えた時にこそ、感謝と生きる力が湧いてくる。
ホームズの鼻持ちならない自尊心が孤独に負けて、幸せが見えてくる姿に涙した。
ホームズの終活
Netflixにて。
公開当初から気になっていたが見ていなかった系です。
派手さはなく、ホームズにこだわりがある方は老いたホームズ像に賛否分かれる作品だと思います。
ただ、良い作品でした。
※見所や映画らしさには欠けるため、3.5評価
細かな数点の解決すべき問題にもキチンと答えを出していて、見終わった後に変なモヤモヤは一切ありません。
イアン・マッケランの演じるホームズは絶妙。見ていてヒヤヒヤする程の老ホームズです。ただ力強さを感じる部分もあり流石の一言。
相棒ロジャーのマイロ パーカー(子役)はこれからの活躍を期待できる役者でした。
【孤独】を感じることが多い方、おススメです。
いくつかの不満
作中に出てくる日本が日本ではないです。中国だなこれは...
山椒を被爆直後?の原爆ドーム近くで採取するんだけど...え、放射能とかは...(・・;)
なんだろうこの演出、日本への愛が有るんだか無いんだか...
あと、最後ホームズが泣き崩れるとこ、らしくないなぁ...ホームズだよ...だって...おじいちゃんだからなと納得できなくもないけど...
物語の設定は大変面白い、痴呆の始まったホームズが記憶をたどるとか凄く面白いんだけど、細部の演出が足を引っ張ってます。うまく作れば名作に成り得た作品だったとおもうのに残念(>_<;)
上映期間が長くならない理由が分かった。 煽り文句で期待させておいて...
上映期間が長くならない理由が分かった。
煽り文句で期待させておいて、違うやん。
未解決の事件ではなくて、忘れてたことを思い出しただけ。
推理ではない。
ホームズ、一番の難事件は自らの老いとの戦いでした。
これは…所謂スピンオフなのだろうか?それともオリジナルに含まれるシリーズの一つなのだろうか?
いずれにせよ、スーパーヒーローではないホームズに会える。
特筆すべきは、60代と90代の演じ分けで、どちらも違和感のなさが見事である。
そして
この映画を選択した唯一の理由。
「真田広之」
真田さんが携わるエピソードは、本筋と全く関係がない。
観客の視点を膨らますわけでもない。
どうやって絡んでくるんだろうかと終始、頭を抱えてたくらいだ。
記憶の混濁でも、融和でも、勘違いでもいいから、なんか絡ませといてよ…。
山椒とかどうでもいいだろ?
相変わらず、中国人みたいな髪型の日本人はいるし。
明治とかかなって見てたら、原爆が落ちた後だし…そんな時に来日しようと思うのか?被爆地の広島に野生してる山椒を持ち帰ろうとするのか?
頭おかしいだろ?
ちゅうか、これ単体の作品なら日本の設定なんて全くいらねえだろが!
何で出したんだ?何を見せたかったんだ?
90うん歳が、英国から日本まで行くって…なんじゃそりゃあああっ!
何故、この腑に落ちなさ加減を無視してまで、日本の設定を捩じ込んだんだろうか…理解に苦しむ。
晩年のホームズ。
これに興味がある人はどおぞ。
個人的には、創作上の人物なので、そのままヒーローでいいじゃないか。
変に痴呆症とか介護とか孤独とかの現実味を背負わせる事にリアリズムも意味もないように思う。
遠くにいっちゃった眼が凄すぎる‼
ボケと闘うホームズ。
93歳にして、やっと人情を理解できた。
嘘も方便。真実だけでは傷ついた人を
苦しめるだけだ。
最後の事件を思い出すことで、梅崎にも
優しい嘘の手紙をだすことにしたのかな。
家政婦親子にも救われたね。
友人も兄、知人も死んでしまった。
でも、あとからでも感謝する気持ちに
なれて良かった。めでたしめでたし
推理と言うより?
キツイ言葉で言えば、認知症の爺さんの想い出話。
未解決事件ではなく、呆けて忘れてただけ。
しかも事件でもない、鬱の奥さん説得したら、自殺しただけ!
忘れてた事件と日本の話に、何か接点でもあるのかと思いきや、これまた、忘れてただけ!日本の下り、要らなくないですか。しかも山椒を広島の被曝地から採取って、真田広之!嫌がらせでも酷くないか!戦後の広島を描く理由も解らない。しかも、逆恨み。
イアン・マッケランの見事な演技(現役ホームズと呆けたホームズの演じ分け)と美しい風景だけ。
ホームズをヒーローだと思うファンには物足りないが、謎解き好きやキャラクターを掘り下げたいファンには大満足の映画
「名探偵ホームズ」を見に行くとガッカリする映画だと思います。
なぜならモリアーティは出ず、ホームズが狙われることもないオリジナル作品であり、映画制作者の中のホームズを受け入れなくてはならない二次創作的映画だからです。
自分のイメージするホームズ像を壊したくないなら見ないことをおすすめします。
ホームズで無くてもいい、と感じる方もいると思いますが、私はホームズでなければこの作品はできなかったと思います。
彼ほどの人でも後悔し、悩み、老いに怯え、それでも胸を張れる生き方をしようともがくカッコよさは、この映画を作ろうとした人間の中にあるホームズへの愛が等身大の個となるほど大きく深いものだと感じずにはいられません。
ポワロやマープルではなく、ホームズでなければならなかったのだと思います。
そういう意味でとても二次創作的です。
それが受け入れられるなら、複雑な時系列でばらばらになった物語のピースがどう嵌まるかを楽しめ、彼の友人たちの愛に感動でき、最後の30分はホームズの最後の名探偵の吟時を格好いいと感じることができると思います。
とても格好良い映画で、私は大満足でした。
物語になる意味
劇的に素晴らしいとか面白いとかじゃないんだけど、何となく良い気分になれる映画。
ジョンワトソンの手で「物語」になったシャーロックホームズ当人は、ずっと真実のみを重んじてきたけれど、論理では救えなかった人、物語に救われた自分に気づく。物語で救える人の可能性にも。
でも、論理が無意味だったわけではない。観察と論理思考によってロジャーの勇敢な行動に気づけたことは、母親を救ったから。
若くてぶいぶい言わせてるホームズとは違う。体力どころか頭脳まで取り上げられて、痛々しいんだけど、物語だけは残るんだよなぁ。
影のようなジョンワトソン像が反面、すごく存在感あるのも好き。シャーロックホームズを物語化したのも、シャーロックホームズに物語を贈ったのも、ジョン。影でありながらメインテーマ。
思ってたのとちょっと違った
ホームズと少年が協力して難事件を解決!って、勝手に想像してたストーリーだけど、ちょっと違った(笑)
旧き英国の、好きな雰囲気を持った美しい映像だったので、それなりの評価です。
凛とした佇まい
名優は立っている姿だけで画(え)になる。
60代と90代を見事に演じわけたイアン・マッケラン。本当に素晴らしい。
しかし、見所がそれだけの映画。
90代のご老人が昔の事を必死に思い出そうとして悩む。現在→思い出→蜂→家政婦の子→家政婦→(以下ループ するだけでテンポが悪く集中出来なかった。
ホームズが家政婦に「家や土地は君達親子に譲る。」と言ってからの家政婦のあからさまな態度の変わりようにはちょっと笑ったw
物語に盛り上がりが欲しかった
今年は、シャーロック・ホームズの何か記念の年なんですかね?ベネディクト・カンバーバッチの出世作のテレビシリーズ“SHERLOCK シャーロック”の特別編『SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁(Sherlock: The Abominable Bride)』が公開されますしね。シャーロック・ホームズが最初に登場した『緋色の研究』の出版は1887年なので、周年記念には中途半端ですしね。何なんでしょう?
でも、同じ時期に、同じようなテーマの作品が続くことって、良く有る気がします。ちょっと前だと『ディープ・インパクト』と『アルマゲドン』、最近では『エンド・オブ・ホワイトハウス(Olympus Has Fallen)』と『ホワイトハウス・ダウン(White House Down)』とかね。
コナン・ドイルの設定でシャーロック・ホームズは、探偵引退後、田舎に引きこもって養蜂業をしていることになっているのですが、この作品は、きちんとその設定を活かしています。1914年に60歳と言う事の様ですので、93歳ということは、この作品の舞台は1947年という事になるようです。
不思議なのが、やたらと日本が出てくる所。原作をあたっていないので、原作での設定が不明ですが、「敢えて、日本に触れる必要があるのか?」と言う感じもしました。一応、劇中では、日本での出来事にも絡んでくるんですけどね。それと、原爆投下後の広島も描いていたことにビックリ。う~ん、どう言う意図なんでしょう?ところで、この作品での日本の描き方は、一昔前の日本の描き方でしたね。ありゃ、中国だよ。そこがちょっと残念。
結構おとなしいトーンのまま物語が進んでいくんで、正直、意識を保つのが大変だったりします。タイトルから想像されるような、ホームズが大活躍するような内容では無いです。むしろ、晩年を迎えたホームズが、過去の後悔する出来事を振り返り、本人なりの心の整理をつけるという内容ですね。
前半はよかった
途中から失速して、起きてられないほど退屈。
自分はホームズファンではないが、ファンなら激怒するかも。
テーマは実は認知症で、頭脳明晰な名探偵もアルツハイマーになるやもしれぬというものにも読める。が、なにせ面白くないのが辛い。
いろんな伏線っぽいものを用意しているのに鯖みたいなものだ。
日本のセットもいかにも中国っぽい。
よくなる題材なのに残念。
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