「リリー・ジェームズ♪」高慢と偏見とゾンビ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
リリー・ジェームズ♪
舞踏会でビングリーに見染められた長女のジェイン・ベネット(ベラ・ヒースコート)。ハエを用いてゾンビを見極めるダーシー大佐(ライリー)の高慢な態度に反感を抱いた次女のエリザベス(ジェームズ)だったが、気になる存在となっていってしまう。
求婚間近と思われたジェインはビングリー家へ訪れる途中でゾンビに襲われそうになり、感染はしなかったが倒れてしまう(しかし、この伏線は進展しない)。ベネット家は金に困っていて、財産目当てでビングリーに嫁がせたかったという裏話が伝わってしまい、一旦は破局になってしまう。
エリザベスの前にはダーシーと確執のあるウィカム(ヒューストン)が近づき、彼にゾンビの秘密を聞かされる。ゾンビは噛まれただけで感染するが、ゾンビとして人間の脳を食わなければ、感染力のあるゾンビにならないので、教会で豚の脳を与えれば共存も可能だというのだ。
エリザベスはジェインの破断を聞き、ダーシーに求婚されるも彼の伯母レディ・キャサリンが首謀者だと思い、頑なに断ってしまう。2人の剣を使ったケンカも凄かった。
やがて妹のリディアがウィカムに誘われ駆け落ちしたと聞き、大壁と運河で隔離されているロンドンへと向かう。ダーシーはそこでウィカムが感染していたと知り、争いになるが、エリザベスが助けに入る。ウィカムはずっと以前に感染しており、ゾンビの王になろうとしていたのだ。そして、隔離された橋が爆破されるまであとわずか。2人は逃げ切れるのか・・・
『高慢と偏見』をベースにしているストーリーで上手くゾンビを絡めてあると思うが、ゾンビの恐怖感があまり感じられない。むしろウィカムの言う通り、共存の道もあるのではないかと感じるくらいだ。ゾンビは走るし、言葉も発することが出来る。皆無事に生き延びて、ジェインはビングリーと、エリザベスはダーシーとダブルで結婚するのだが、そこへウィカム率いるゾンビ軍が襲い掛かってくるところでエンディング。