劇場公開日 2016年9月30日

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「二人の恋の行方を邪魔するゾンビの大群」高慢と偏見とゾンビ 映写技師さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5二人の恋の行方を邪魔するゾンビの大群

2016年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

単純

興奮

コッポラも、スピルバーグも、イーストウッドも、黒澤も、ゾンビは撮っていない。脚本も書かない。私が思うに若い映画監督のために触らずにいる領域だと思う。昔の日活ロマンポルノを無名の助監督が腕試しに撮ったように、映画作りの教材として、監督デビューの登竜門として残している気がします。ゾンビはアイデア次第では映画『バイオハザード』みたいに大化けする魅力ある題材!新人監督でもヒットすれば次の作品を撮るチャンスにつながります。2013年秋に公開されたゾンビ映画『ウォームボディーズ』はゾンビが人間の女性に恋をする!その斬新な切り口が受け、みごと全米初登場1位を獲得したラブコメでした。今まで見た事がないゾンビが描かれた最高の一本として私は記憶に留めています。さて本作はどうか?中世の英国貴族社会を舞台に繰り広げられる人間とゾンビの戦いが主ですが、当時の英国貴族の結婚における恋愛事情、その風習やしきたりがベースになっている点がユニークでした。ゾンビはあくまでも脇役です。それは題名にも表れています。高慢と偏見とは主役2人の性格を表し、そこへゾンビが絡む「恋愛物語」です。しかしゾンビが出るからには手に汗握る仕掛けが用意された見応えある一本!普通のゾンビ映画に飽きた方は必見です。

映写技師