「原作の空気感が全く無くなったら、作品の魅力は90%オフ(T_T)」チャイルド44 森に消えた子供たち みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
原作の空気感が全く無くなったら、作品の魅力は90%オフ(T_T)
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何年か前に原作を読んだ時の衝撃は忘れられない。
人肉食をせざる負えないぐらい飢餓状態の幼少期、
周りが一切信用できない秘密警察、
微妙な両親(?)や妻との関係、
田舎への左遷、
強制収容所送りへの恐怖、
当時のソ連社会の閉塞感、圧迫感、不条理さが描かれ、
その空気感の中での殺人事件&内部謀略ということで、
緊張感がハンパなかった。
そうした期待の上で本作鑑賞。
ハッキリ言って期待はずれ。
キャストは豪華。トムハーディー、ノウミラパス、ゲイリーオールドマン、ジョエルキナマン‥
だが、まず、オールドマンの無駄遣い。
活躍の場も少ないし、彼のような大物の意味なし。
正直誰でも良かった。
殺人犯を探すサスペンスとしてイマイチ。
呆気なく、工場で該当者が見つかり、さらに本人が目の前に現れる、って謎解きもなく、タナボタじゃん。
あと主人公をハメた同僚の描き方については、主人公との対立だけでなく、妻を口説いたり、バレバレでしょ。
もうちょい「別の奴がハメた犯人かも?」って観客をミスリードするような「寄り道」をしてくれよ。
続編前提の作品(原作は3部作)だが、本作で終了は間違いないだろう。
近年多い、続編前提だったが、売れずに、一作で終了した映画という、
死屍累々に新たな作品が加わった。
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