64 ロクヨン 前編のレビュー・感想・評価
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早く後編見たいです。
NHKのドラマをみていたので、おおまかなあらすじを知ったうえで映画を見ました。
とても重たく濃いですね…
ピエール瀧版も当然よかったのですが、こちらはこちらでさすがです。
来月ロケ地見学に行く機会があるので、じっくりチェックしてから
後編を見たいと思います。
予習しないと、勿体ないドラマです。
この、映画を見る前に、NHKドラマを、再度見て、こちらのレビューも参考に予習しました。
お陰で、いろんな伏線が、見えて前編の面白さが倍増して良かったです。
なんといっても、河原にポツンとある電話ボックス。
雨宮の、指のアップ。変わっていく髪型。
仏壇の下に隠す何か…。
幸田役の吉岡秀隆の、バックで騒ぐ女子の声。
警察組織には、警務部と、刑事部がある事や、県警と、警視庁やら、広報の役目、キャリアなど、少し、知識があると、いろんな台詞が、入ってきます。
私的には、NHKドラマの方が、主役の三上もピエール瀧のが昭和っぽいし‼
それぞれの、役者さんの、迫力や人間臭さも感じましたが、映画でしか見れない画面の広さは、良かったです。
ただ、奥田瑛二のわかりやすい台詞で、理解出来た事も、あり助かりました。
前半の、好きなシーンは、広報の蔵前君が地道に、捜査した事で、広報と報道陣の気持ちが1つになる場面でした。
後半では、落合役の江本佑に、期待します。
昭和は遠くなりにけり・・・
記者クラブって何?
(2021.1.8.)公開時にすぐに見て以来の久しぶり鑑賞。「初恋」の窪田くんだったんだー、綾野剛が警察広報のセカンドだったのかー!当時は全然気にもしてなかった。後は大体覚えていた。
刑事や殺人・誘拐事件モノって、国柄がでるというか、それぞれにお家芸があるんだな、ということを今回、思った。義理人情、組織内の人間上下関係、各個人の家庭問題などで涙腺刺激の足し算系。でなければ、ハチャメチャ或いはクールにまとめる引き算系。エンドロールで小田和正の歌声が流れるから、これは前者かな。
それにしても、記者クラブって何だろうと思った。警察の中に部屋もらってインフラ使わせてもらって、ってちょっとおかしくないのか?と思った。情報とるためか親睦か目的不明の記者と警察広報との夜の会食。「あの人たち、みんないい方です」っていう広報婦警の台詞には❓️でした。いい人、悪い人じゃないでしょう?自分・彼らの立場、自分・彼らの収入はどこからか、自分・彼らの役割は何なのか、っていう意識ないのでしょうか?マスコミの存在意義はどこにあるのでしょうか❓️
これぞ群像劇
結構良い
そんなに?
閑職で窓際っぽい警察署広報官である佐藤浩市に同情し共感し「後編」に期待をつなぐ「前編」
Movix堺で映画「64 ロクヨン 前編」を見た。
平日で午後7時ごろからの上映回だった。
観客は我々夫婦子供を含めて15人くらいだった。
ベストセラー作家・横山秀夫の著作で、
2012年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、
2013年「このミステリーがすごい!」第1位など
高い評価を得た警察小説「64(ロクヨン)」を映画化した2部作の前編らしい。
「半落ち」「クライマーズ・ハイ」などで知られる横山秀夫と言われても知らないしわからない。
その両方の映画の存在は知っているのだが残念ながらどちらも見ていない。
映画「64 ロクヨン 前編」はテレビCMや映画館の予告編を見たくらいで、特に予備知識を持っていなかった。
昭和の最後の年に、子供が誘拐され、警察が犯人を追い詰めるクライムドラマかと思っていたが違っていた。
少なくとも「前編」は。
警察の刑事部に長く勤め、あと数年で定年を迎えるであろう佐藤浩市は現在は地方警察の広報官である。
その部署ではトップであろうと想像するが部下は綾野剛と榮倉奈々ともうひとりの男性がいるくらいである。
言うなれば閑職で窓際っぽい部署なのかもしれない。
直接の部下の綾野剛にも「広報官なんてどうせ腰掛けでしょう」と言われている始末である。
佐藤浩市は「前編」では最初から最後まで出ずっぱりである。
警察署内では椎名桔平や滝藤賢一や奥田瑛二や三浦友和らや仲村トオルにまったく頭が上がらない。
また、署内の記者クラブと直接折衝する部署でもあるのでその突き上げが非常に強い。
警察官で数十年勤め上げてそこそこの地位まで来たはずなのに、
見ていてつらくて精神的にきつい仕事であるように見えた。
「前編」の9割方まで終わった時点でなにやら騒々しくなる。
新たな誘拐事件だ。
ここからやっとサスペンスミステリーぽく展開するーと思った瞬間に幕が降りた。
これはこれでなかなか面白い展開であるし、こういうのもありかなと思った。
早く「後編」を見たいのだが、「後編」は1ヵ月後の6月にならないと公開されないのだ。
満足度は「後編」への期待を込めて5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
カット割りと編集がイマイチ
良作日本映画
重厚な人間ドラマ
昭和天皇崩御のためたった一週間だけの昭和64年に起きた誘拐事件に端を発している。
それから14年たったところから始まる。
当時は刑事だった三上が広報官となり警察とマスコミ両方から敵対視される。
原作ではノイローゼになってもおかしくないんじゃないかと思うような警察内でのイジメや攻撃が細かく描かれているが、流石にこの辺りは思ったよりサラッとしてましたね。
しかし三上演じる佐藤浩市さんの演技は鬼気迫るものがあり映画に緊張感が溢れていました。
映像には原作を読んでいたので、ところどころにラストにつながるヒントが散らばってましたね。思わずニヤリとしてしまいました。
上映時間ですが原作を丁寧に描いているからかもしれないがやはり長くなってしまっている。
この辺りは何とかもう少し短く編集出来るのではないかと思わずにはいられない。
前半のクライマックスが記者クラブとの丁々発止のやりとり。
そしてラスト。
ついに事件が起こってしまう。
原作でも後半からの怒涛の展開が起こるのですが、この前後編に分けてしまうというのは流れとしてここで切ってしまうのが残念だ。
映像も暗めで逆光を使うなどして効果的だったが、残念なのはタイトルで『64』のフォントが何故あのフォントにしたのかと、そこはセンスを疑う。
単純に、「良かった」
人の死は新聞の切り抜きでも争いの道具でも無い
昭和天皇崩御により、たった七日間で終わりを迎えた昭和64年。
その七日間に起きた未解決の少女誘拐殺害事件・通称“64(ロクヨン)”。
当時の捜査員で、現在は広報部に身を置く警察官・三上を中心に、
“ロクヨン”事件に翻弄される人々、そして事件を巡る警察内部の闘争などを描くサスペンス大作。
原作未読だが、NHKドラマ版は鑑賞していたので大筋は把握済み。
おまけに前後編で公開される大作映画の前編に当たるということで
「筋も知ってて長尺だと途中退屈するかも」なんて思っていたが……
杞憂も杞憂でした。
重厚でありながらも鈍重にはならず全く中弛み無し。
濃密な人間ドラマとサスペンスによって、最後の最後まで
スクリーンに釘付けにされる、見応え十分な作品だった。
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若手からベテランまで超豪華なキャストが揃った本作だが、皆、堅実で良い演技を見せている。
娘と夫を想う夏川結衣の健気な笑い顔、滝藤賢一の振り切った外道っぷり、
永瀬正敏の燃え尽きたような目、瑛太の蔑みきった目、上司を想う綾野剛の根性、
お飾りにはならないという榮倉奈々の決意、日の光を浴びる窪田正孝の慟哭、
印象的な演技はいくつもあった。しかしながら、
主演を務める佐藤浩市はさすがの存在感・安定感。
終始自分を押し殺すような重い表情が崩れる瞬間が素晴らしい。
被害者宅の仏間で思いがけず狼狽える場面や酔いながら心情を吐露する場面ではこちらまで
泣きそうになってしまったし、終盤である決意を固めてからの僅かに和らいだ表情も見事!
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「雨宮さんはまだ、昭和64年のあのたった七日間に取り残されている」
あの印象的な台詞。
永瀬正敏演じる雨宮、佐藤浩市演じる三上をはじめ、数多くの人物が
“64(ロクヨン)”事件が起きた昭和64年1月から抜け出せないままでいる。
たったひとつの事件、たったひとりの死。
世間がいつか忘れてしまっても、事件に関わった者達は決して忘れられない。
そのたったひとりを救えなかった、自分のせいで救えなかったという後悔が、
事件に関わった多くの人間に長い永い責め苦を強いている。
その一方で繰り広げられる醜い闘争劇。
組織の目的に利用され、そして個々人の職務や保身の意識に翻弄され、
蔑(ないがし)ろにされてしまう被害者たち・加害者たちの人間像。
1人の人間が死んでしまう、消えてしまうということの重みを、誰も彼もが忘れてしまってはいないか。
人の死は権力争いの道具でもなければ新聞の切り抜きでもない。
それを忘れてしまってはいないか。
終盤、記者たちの前に、刑事としてではなく1人の人間として立つ三上。
彼は「手前が可愛いだけ」だった自分を悔い、「他人のことを自分のことのように
考える人だった」という、かつての誇り高い自分を取り戻そうとしている。
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後編、
三上は更に複雑化する刑務部と警察部の権力争い、そして記者クラブの猛攻撃に板挟みとなるが、
果たして彼は取り戻しかけた自分の道を守り通すことができるのか。
そして未だ残る数多くの謎。
上層部がひた隠しにする“幸田メモ”とは?
再び発生した誘拐事件と“ロクヨン”事件との繋がりは?
そして、全ての根幹である“ロクヨン”事件の犯人は明らかになるのか?
NHK版で結末を知っている身からすれば、実はすでに数多くの伏線が散りばめられている。
ぐああ、もし記憶を消せるのなら、真相に関する記憶を消してもらいたい。
結末を観て鳥肌が総毛立ったサスペンスドラマは久々だったから。
まだ前編なので最終的な評価はお預けだが、今のところ、判定4.0~5.0で揺れている。
監督の前作の出来がだいぶ不味かっただけに若干不安視していたのだが(失礼)、なんのなんの、
サスペンスとしても人間ドラマとしてもガッシリとした見応えで、ものすごく面白かった。
やあ、今から後編が待ちきれない。
<2016.05.07鑑賞>
ダントツ、滝藤さん
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