劇場公開日 2016年5月7日

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「とりあえず後編に期待できるが……」64 ロクヨン 前編 CRAFT BOXさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5とりあえず後編に期待できるが……

2016年12月21日
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鑑賞方法:映画館

7日間だけだった昭和64年に起きた誘拐殺人事件から14年後、未解決のまま時効まであと1年というタイミングで、再び14年前の誘拐事件を模倣した誘拐脅迫電話がかかってくる。

横山秀夫の小説を映画化した作品。ずっと以前に「D県警シリーズ」の一つとして読んだし、2015年にNHKが制作したドラマ版もすごく良かったので、映画も期待してみた。
前半は、県警の高級官僚と叩き上げ刑事たちの対立、県警広報官と記者クラブとの確執、後編に続く「幸田メモ」を巡って14年間も続いている刑事たちの苦悩などを描いている、いずれもなかなか良く描けていた。やや説明の足りない部分もないわけではないが、それぞれ並行して進んでいるエピソードがバランスよく、物語に心地よく引き寄せられていった。

佐藤浩市、瑛太、永瀬正敏、吉岡秀隆など重要人物を豪華キャストで占め、演出も重厚感と安定感を感じさせている。後半に期待できる出来だった。しかし……(後編に続く

CRAFT BOX