シロナガスクジラに捧げるバレエのレビュー・感想・評価
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心に沁みる
確かに、あの日以来、波とか海の意味というものがまるっきり変わってしまった、改めてそんな思いを想起する。
絵と音楽が素晴らしいと感じたのは、それぞれが個々に優れた何かを持っているからという訳ではなく、相互作用によってそれぞれの要素を高め合っているからだと思う。台詞がほとんどないだけに、互い互いの補足情報により、そこに何かしらの想像を想起させられたのは確かであった。
良い意味で、想像を観客側に丸投げしている映画かなと思う。
終演後、坂口監督と出演者の山下直さんのトークセッションがあり、映画の内容と真逆の展開で2倍楽しめた気がする。
84歳の新人俳優、山下直さんは現役バリバリのビジネスマンであり、常に金儲けのことばかり考えているという。その言葉は、映画の内容以上に参考になるところがあった。
坂口監督、ごめんなさい。映画も素晴らしかったです。これからも金などに目もくれずに、自ら最良の映画を創り続けてください。
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