太陽のレビュー・感想・評価
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昼と夜どちらを選ぶのか?
太陽の光に抵抗はないが、ウイルスに弱く貧困生活を送る人間。
太陽の光に弱いが、ウイルスに強く夜の街で豊かに生きる人間。
どちらの人間の生活が幸せなのでしょうか?
同じ人間なのに、生活環境が全く違う事で、選択される人生も限られてしまう…。
ノクスとキュリオに区別された人々は、土地を隔離し、それぞれの生活の中で生きています。
同じ人間なはずなのに、差別化され貧富の差を感じるキュリオ…。
そんなキュリオの役を神木さんと門脇さんが演じています。
ノクスとキュリオの果てしない旅という結末…。
この映画の結末をどう捉えるかは、観る方それぞれに委ねられているように感じます。
答えがでない
様々な要素が入り組んでいて、とても面白かったです。
善と悪の答えなんてないし、望みが叶うことが幸福とは限らないし、そもそもなにが人生を豊かにするのか、そういったことを考えさせられる精神崩壊映画でした。
よかったよかった。
キュリオとノクス
舞台を見ているようでした。画面が動かずに、その場所だけで役者が動いてる感じ。その周りで、喧嘩などの声が響く。
神木隆之介くんと門脇麦さんの演技がとてもよかったです。神木くんが太陽に向かって叫ぶシーン、門脇さんがノクスに変わるシーン、印象的でした。
門脇さんの手術シーン、まるで太陽を求めているようでした。
自分だったらどうするか、考えさせられる映画でした。
迷ってるなら観てほしい
レビューで賛否両論だったのでどっちに振れるかなーと思っていたけれど、私には傑作でした。単純にいい映画。
気になっていた神木隆之介氏の喚き芝居も、感情の発露として心にすんなり入ってきましたし。
12歳の娘が見たがっていたけど、ちょっとアウトかなー。15歳まで我慢させます。
仕上がりが…
設定、ストーリーが面白く、キャスティングも贅沢で、テーマもとても素晴らしいのに、なぜこんな仕上がりに…という印象。
全体的にカメラが近くて、こじんまりしている。ノクス側の世界がもう少しかっこよかったら…とか、映像が少し物足りない。
クライマックス以降、ダラダラ種明かしをする日本映画が多い中、観客に考えさせる余韻を残して終わるところが好き。
なんだか勿体無いなぁと思います。
傑作
入江悠最新作ということでドキドキしながら観に行った。結論からいうと見応えたっぷり大満足、これぞ入江悠の真骨頂。レビューも書けないくらい、いろんな思いが交錯して止まらない。何度か見直したい、そして観た人と色々語りたくなる作品だった。公開中にまた観に行きたい。
すごい。終盤の20人くらいの長回しの感情のいりくみかた。前半のセリ...
すごい。終盤の20人くらいの長回しの感情のいりくみかた。前半のセリフが、後半に違う人が言って…すげーイヤな感じも、あーってなる。
思ってたより、、
神木くんを見るために、鑑賞しました。
最初から、重い感じの映画なんだろうなぁ、とは思っていましたが想像以上に色々なことを考えさせられる映画でした。
グロいの苦手なんで、目を閉じて耳塞いでいた場面も何ヵ所かありました、、怖かったです、、
でも、一つ一つの言動や行動を通して登場人物それぞれの思いや、これまでどんな人生だったのか、とか目を閉じてゆっくり考えてましたw(耳塞いでも色々聞こえてたけど、、)
人間の汚い部分がリアルに描かれた映画で、全体的に不気味な感じだったんですが、その中での「光」がちゃんとあって、より輝いて見えました。
好きなシーンは、やっぱり最後。
微笑ましかったです。二人のように、互いに理解できる世界になればいいな、と思います。綺麗事かもしれないけど。
自分と重ねて考えて、自分の生きている環境がとても幸せに感じた。
エログロ要素あって、不気味だったけど、見れてよかった。演技うまかった!
でもやっぱグロくて耳塞ぐのに疲れたからマイナス1かなー。
古舘寛治と神木隆之介
「昭和なの?」って映画だった。こういうジメジメした暗い感じの映画がけっこうあった気がするなあ。
それでエンタメ性がないから、観てて飽きるんだよね。昭和には、そういう作品も受け容れられたんだろうなあ。
それをいまやるのは何でなんだろ。
古舘寛治と神木隆之介は演技うまかった。
門脇麦はやっぱりやられてた。もうその路線かあ。
何度も見返したくなる
誰に感情移入するかで全く違う物語が見えてくる。
キャラクター一人一人がとっても魅力的なことは当然だが、普段は画面を彩るだけの名前すら出てこない村人や動物、自然現象もが物語を語りだす。
この映画は決して、気持ちのいい描写ばかりではない。
しかし、ラストシーンを含めいくつもの象徴的な場面で感じるのは、制作者が常に描き続けてきた人の根底に流れる暖かさや未来への可能性、眩い光だった。
素直に賞賛の声を届けたい。
メリットとデメリット
単純にメリットとデメリットを考えた時に、太陽を浴びられないことによる害を明らかに乗り越えているノクスの方がメリットが多く、死に至る感染症のリスクを抱えて卑屈になってキュリオとして生きる理由が見当たらない。
20歳近くになって何も為さないキュリオをみれば、そりゃ見下され管理もされるし淘汰もされるよという感じで響かなかった。
こんなにも
こんなにも、わからないことが
面白いと思った映画はありませんでした。
入江監督のファンで初日に観に行った作品。
思った以上に説明がなく
どういうことだ?って思いながらも
わからない世界に引き込まれて行きました。
でも、まだわからないことが
たくさんあって
観終わったあとに一度じっくり考えて
考えたことを誰かと共有したい
いろんな角度から観られる作品。
監督、特有の長回しのシーンは
いろんなところでいろんなことが
起こってて
それなのに一つのシーンとして
一つの物語をつくってて見応え抜群でした!
何度も言われてた『大丈夫』という台詞を
門脇麦さんが言ったとき
また色が変わって見えました。
ぜひ、劇場で周りの空気を感じながら
観てみてください。
他の映画とは
ひと味違う不思議な感覚が味わえます。
一つの作品をつくるために
俳優、監督、製作スタッフ一人一人が
全力を注いだ作品は心に響くんだなぁと感じました。
入江監督の進化の瞬間に立ち会え‼︎
『太陽』入江監督にとっての『イングロリアル・バスターズ』になったと思う。
タランティーノが『イングロ…』以降 凄みを増した様に入江監督は本作で明確に次のステージに上がった。
何より映像の美しさと固定カメラでの画面構成の素晴らしさに圧倒される。
特にラストの雪が舞い散るカット。
このカットは監督自身の映画体験がオマージュに留まらない、自家薬籠中の物になった記念すべきカット。
このかからも『ジョーカー・ゲーム』からの明確な進化が明らかに。
現役監督の進化に立ち会えるのは非常にレアで貴重な体験。
今、映画館で見るべき映画。
格差
『太陽』格差貧困差別妬み…ここから争いが生まれてしまう切なさ、、現代社会を反映するような。貧しさの中には人間的な感情が感じられ豊かさの中には無機質な冷たさが感じられどちらが幸せなのか考えたけど答はラストシーンにあるのかな。
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