「グェーーーーーー!!!」テラフォーマーズ サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
グェーーーーーー!!!
邦画の悪癖満載!動機の薄い慟哭!雄叫び!必要かと疑問に思う微妙に長い尺!キャラの使い捨て!原作クラッシュとしょぼいCGは、まあ、いいとして。
原作の再現がどうだとかリスペクトがどうだとかどうでもよくて、ただ単につまらない。テンポが悪い。ためが長すぎる。面白かったのは本多博士の怪演と昆虫大図鑑ナレーションのみ。いや、この2つだけは本当に面白かった。これがなければ☆0.5まであった。
頭にダメなところを列挙したものの、邦画のダメな「映画的演出」が本当に鼻につく。動機付けが薄くてなぜ怒るのか叫ぶのか感情移入しづらい。結局山Pはなぜ注射を繰り返したのか?ほぉーんって感じで無駄死ににしか見えない。睨み合って絵を引いて5秒ほど硬直させるのに何か意味ある?ただでさえテンポ悪いのに、イライラが強まる。キャラの使い捨てはある意味原作通りだけど、ゴキ津波突破で紹介した挙句3人を使い捨てる必要あった?オチがないとご都合主義的死亡にしか思えない。原作クラッシュは別にいいんだけど、原作を読まないと意味が分からない(感情移入できない)ようなシーンを入れるならちゃんと原作再現すればいいのに。シーンを取捨選択してさあ。CGには最初から期待してない。
もっと踏み込んでいうと、アクションがしょぼい。変態がダサい。なんだよ、山Pのあの髪型。なんだあれ!と指差した方向を皆が見てから靄が晴れたりことが起こったりするリアリティのなさ。画面外の出来事が完全に静止しているなど。これらが映画のクオリティを格段に下げている。これでテンポと勢いが良ければ好きになれたのになあ……。
一番ひどいのはアキちゃん復活?シーン。
ラハブ関連かな?いや、羽の模様は蛾っぽいけど、まさかな……。頼むからやめてくれよ……。「奈々緒…!」ああああああああああああああ!「まさか粉じん爆発!?」えええええええええええええ?「奈々緒ォォォォ!」あっ羽根生えるんですね。「じょうじ」お前が火をつけるんかい!自爆じゃないじゃん!……鱗粉ってすごーい。
見てる間本当につらかった。最後列に陣取ってツイッターでもやりながら鑑賞したかった。でも、本多博士と昆虫図鑑はよかった。エメラルドゴキブリバチの人がゴキブリの中から出てくるシーンもとてもよかった。このくらいかな、良かったのは。