「250匹わんちゃん大反乱」ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ) 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
250匹わんちゃん大反乱
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値上がり、値上がり、値上がり…。
その上、犬にまで課税が掛けられたらたまったもんじゃない。特に犬好きの人にとっては。
ある街(ブダペストがロケ地になっているが)。犬に課税が掛けられ、それによって引き離された少女と飼い犬。
風刺とハートフル感動が期待出来そうだが、なかなかに重い。
課税が掛けられる犬は雑種。品種犬は例外。
その対象の違いが、人間社会の格差にも通じる。
雑種と品種、何が違うのか。そりゃあ勿論、違うかもしれない。が、飼い主にとっては“愛犬”。
人間も然り。優劣は無い。
街をさ迷う。その中で、“底辺”に区別されたものが目の当たりにしたのは…
迫害。虐待。
人間に虐げられる犬たち。我が身にも。
暴力や人間に殺され、犬同士で殺し合い…。
犬好きの人にはキツイかも。
人間たちに反旗を翻す。
約250匹もの犬がブダペストの街を駆けるシーンは圧巻。
唸り声を上げ、牙を剥く。
そんな中、再会した少女と飼い犬。
一人と一匹の間に…。
人間が犬を虐待し、飼い犬に手を噛まれる…という事もある。が、
犬と人間は太古からの仲。
課税だろうが不条理な理由だろうが、その絆は変えられない。
250匹の犬がブダペストの街を駆けるシーンは、CGナシ。100人のトレーナーの苦労による全て本物。
やっぱり本物のワンちゃんによる熱演は迫真さが違うね。
最近『野性の呼び声』を再見したから尚更そう思った。
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