キャロルのレビュー・感想・評価
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同性愛と家族愛。
P・ハイスミスが自身の体験(といっても売場での出逢いまで)を基に
発展させていったというラブストーリー。まぁサスペンス色も濃厚
だが、それほど怖い展開にはならない。女同士と聞くとどうしても
「アデル、ブルーは~」の方に気が入ってしまうが、こちらは時代や
設定が全く違うので描かれ方がエレガント。1950年代、そのままの
ファッションや車やとにかくこだわりの映像が満載。演じる二人の
女優の押し殺したような瞳の演技が秀逸で、観る者を釘付けにする。
この時代に同性愛が認められる筈もないが、自我を殺して家族の為
に尽くす妻でいるべきなのか、目覚めたら正直に生きるべきなのか。
私自身が子持ちなゆえキャロルの行動に首を傾げる場面も多かった。
あんなに小さな娘とて両親の不仲や、なんでママは女の人ばかりと
一緒にいるんだろう?みたいな不安は持つ筈で、御体裁を気にする
夫の家族もキャロルも誰も娘の気持ちに歩み寄っていこうとしない。
冒頭のクリスマスプレゼントを選ぶシーンで、新発売のプラレール
が選ばれ、後に一回だけ出てくるのだけど、あのオモチャをもっと
印象的に使えなかったのかしら?と変なことを考えながら観ていた。
だから後半やっとキャロルが弁護士達の前で娘の親権について語る
場面で(まぁ気の毒だけど)ホッとした。最初からそれが言えてれば
彼女も夫もアビーもテレーズも振り回され疲弊することはなかった。
行きつ戻りつ不安に駆られながら進んでいくのが恋愛ではあるから、
もちろんこの展開は正しいのだけど私には心底歯痒かったのも事実。
美しいと賞賛されるケイトはどちらかというと怖いイメージが強く、
ウブな女の子を演じるルーニーが成長する様子が強く印象に残った。
(貧乏だけど幸せな結婚か。金持ちだけど不幸な結婚か。あー難しい)
どこを取っても美しい傑作。
プロローグの暗示の仕方が気に入った!
はじめはほんの少しだらついていたけれど、徐々に心地よいペースで展開していくように。
美を伴わない瞬間が1秒たりとも無かった。すごい。
光や水滴のきらめきや反射、ガラス越しのニュアンス、アングル毎に移り変わっていく各々の色づかい等の美術的観点からしても非常に美しい作品。ロードムービーのような描写の背景でゆったり流れる音楽が50sの色をさらに味わい深くしている。
キャロル・エアードの大人の艶とテレーズ・ベルベットの可憐なあどけなさが、二人の視線が交わる度に特別な空気を作り出していた。
同性愛に特化せず、恋愛感情だけではない憧憬や崇敬の意も含めた人と人が惹かれ合う美しさを終始感じさせられた。人へ向ける愛情と人から向けられる愛情のすれ違い、重なりようが苦しいくらい麗しかった。
キャロルとテレーズが初めてプライベートで会うシーンと、旅先で化粧ごっこをして香水をつけるシーンが好き!テレーズのおんまゆもファッションも、本当に“天から降りてきた”ようにかわいい。世界観が私好みだった
実は女性がグッと来る落としテク満載やね
俳優が成せる映画。
ケイト ブランシェットの女豹のように獲物を捕らえる眼差しに、打ち砕かれる信念に揺れる寂しさと葛藤。
この女優は美しさと強さに加えミステリアスで、情熱的で冷静で…………。
憧れます。
ルーニー マーラのいつも周りに流されてきた人生に芽生える自覚に、戸惑い、変わろうとする向き合い。
これまた微妙な変化を目だけで演じています。 リスのような目から、覇気が宿ったような後半の目の輝きが絶品!
静かな始まりから迎える静かなエンディング。
ラストはテレーズと同じ視線で、キャロルを見つめる自分がいる事でしょう。
とにかく50年代のアメリカが見事なまでに再現されている。
衣装から街並み、小物一つをとっても抜かりなく、50年代の最中、映画を観に来た感覚に陥ります。
ため息ものの美しさ。
キャロルはただ単に女性が好きな女性ではなかったと思うのですが、その辺りがもう少し腹に落ちる演出があれば、アカデミー作品賞にも滑り込めたかな?
My point of view about this film
It was not really understandable to a 17 year old boy ( = me ) and don't really know about how they think of each other , why the married woman falls for her at her first sight when she buys a toy for her daughter vise versa ... well in short , the film is for adults I don't think adolescent children neither like nor comprehend it unless they go to Wikipedia to figure every ambiguous thing out so I can't recommend it to anyone ... It depends on you whether you like it or not , Thanks .
誰にも感情移入できたかった。エデンより彼方に、もそうだったけど、こ...
誰にも感情移入できたかった。エデンより彼方に、もそうだったけど、この監督さん、スタイル、雰囲気を重視してる気がしました。タバコ吸ってる姿、お酒のんでる姿をカッコよく見せたい、というのはよくわかったけど、何に惹かれあった二人なのかよくわからなかった。
ルーニーマーラの可愛さ
内容は私のツボでは無かったので全く感情移入出来ませんでした。
ただ、美しさはよく分かりました。
表情、指先の動き、些細な部分から「相手への想い」が感じ取れたのでその些細な部分を見つけるのが楽しかったです。
しかしルーニーマーラが抜群に可愛いですね…。
レディースデーの昼間に行きましたが、内容が内容だけに何となく1人で観たほうがいいな。と思い1人で観ました。
正解でした。
後半の緊張感が良いね
話題の映画
物語としては淡々と進んでいくため、前半は少し物足りない感じ。
それに対して後半の緊張感は良かった。
何といってもノスタルジックな雰囲気が良く、その時代にはかなりタブーな出来事がうまく表現されている。
ただ、キャロルの愛の方向で中途半端な気が・・・・
そこが良いのかもしれないが。
大人女子と純情女子の美しい恋愛
『キャロル』を観る。おぉ、むちゃくちゃおもしろいぞ‼︎1950年代の女性同性愛のお話。美しい大人のケイト・ブランシェットにリードされて、どんどん惹かれていくあどけない可愛らしさのあるルーニー・マーラーがバッチリ過ぎる。女性同士ということもあって、画面が常に美しい。女性が進出し出した50年代ファッションに身を包んだ女性2人が美しく、可愛らしいのだ。ラブシーンは1回だけだが、そのシーンもとにかく綺麗。若い方のお姉ちゃんが脱がされた時なんか、もう。お互いの駆け引きもドギマギしてしまう。評価は高いものの賞レースには若干乗り遅れてしまっている感じ。それでも助演でルーニー・マーラーは撮って欲しいところ。今作は女性同士の愛のお話なので、男のバカっぷりの描き方がとんでもなく面白い。
ノー情報にて
映画タイトル キャロル
ポスター絵 一枚
町山さんが褒めてたらしいって噂(映画解説は鑑賞後に聞きました)
この3つのみを情報として映画館へ、まあ女性の人生やら友情やらを描いた感動的映画なのだろうと勝手に思い込んだまま着席。
まあね、途中まではね、彼女らが車で旅へ出掛けた辺りなんかね、「おっ、テルマ&ルイーズやんけ」なんて思ってましたよ、綺麗なテルマ&ルイーズ。
がしかし、あ。そっちの映画だったんだね、いやいいんですよ、全然嫌いじゃないし価値の有る映画だったし。
映画館の明かりが灯されたとたん、後ろの女性客や、前のおじさんやらがそう見えてしまった映画体験。
僕もそう思われたで有ろう映画体験
美しい
この作品は綺麗というより美しいと言った方が適切だと思う。どのシーンも絵のように美しく、見惚れてしまう。
キャロルやテレーズのキャラもそれぞれが良く2人が惹かれあっていくのがとても心地よい。人間は美しい物に惹かれ愛するのだなと思った。しかしそれを許さないのが当時の世間であり、現在にもまだまだ存在する。映画 キャロルを見て美しいと感じるだけでなく、愛を阻む現在も存在する壁について深く考えさせられる物語であった。
もう一度観たいです
いままで一度も「ノー」と言えなかったテレーズが、初めてキャロルの誘いに「ノー」と言えました。
でも最後にはまた「イエス」と……
揺れ動く心の葛藤を見事に演じていました。
ルーニーマーラ可愛くて最高でした。
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