キャロルのレビュー・感想・評価
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とてもデザインは好きなのですが…… それ以外はどうかとゆうと一人ひ...
うーーん、キャロルに惹かれる気持ちが分かる! わたしもテレーズと同...
うーーん、キャロルに惹かれる気持ちが分かる!
わたしもテレーズと同年代なので大人な女性に憧れる気持ちがとても分かりました。
あと、衣装がとても可愛い…!
あの年代独特のファッションはわたしの大好きな時代です。
それを見ているだけでも幸せな気持ちになりました。
恋ってときに大胆になることが必要なのかもしれないですね。
たばこ
ザ・ラブストーリー。
センセーショナルな内容もさることながら、構成の妙にうならされた。
クエンティン・タランティーノのような複雑なものではないが、心にしみる構成であった。
レストランで対峙するキャロル(ケイト・ブランシェット)とテレーズ(ルーニー・マーラ)。観ている我々は、彼女たちがのっぴきならない仲だということを知っている。そこにテレーズの男友だちがテレーズに声をかけて、彼女をパーティに誘う。キャロルはそれを機に席を立ってしまう。
そこからテレーズの回想に入っていく。
この冒頭のシーンがどういう意味をもつのか、再びこのシーンがやってきたとき、我々は知ることになる。トッド・ヘインズのしかけはすごい。
ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラはともに名演を披露している。
キャロルの大人の余裕をまとった気品ある振る舞い。テレーズの、まさに恋する乙女のごとき佇まい。
まわりの男どもの愚かさが実に腹立たしく見えるのも、ふたりが素晴らしすぎたからかもしれない。
さて、ふたりはどうなったのか。
それは、観ている我々に委ねられた。
ルーニー
ファーストカット、地下鉄の換気口?の格子をバックにタイトルが入ってそのままクレーンアップして、通りを越えてパンして脇道のリッツに入るハットを被った男を捉える。そのワンカットに見える、行き交うエキストラの衣装と車とセット?に既にヤられる。で、ガラス越しと鏡の装置。物語の大半は、ガラス越しのテレーズとキャロルを捉えたショットの積み重ねで構成されて、雨垂れだったり、映り込みだったり、雪の跡だったり、汚れだったり、汚れに乱反射したフレアだったりが、彼女達の像、グロリアみたいなというか、アンジェリカヒューストンというか、大楠道代というか、腐りかけの水蜜桃が一番甘い的な真っ赤な口紅の金髪レディと、オードリーというか、ナタリーポートマンというか、ノラジョーンズというか、最上の黒髪ガールのバストショットに被さって、もう好事家には堪らない。で、決定的な覚悟はいつも鏡の前で起こる。キャロルがテレーズに接吻するのも(モーテルの鏡のデザインの格好良さったら)、テレーズがパーティ会場の友人宅のアパートのトイレでもう一度キャロルに会いに行こうと決心するのも。老舗デパートのオモチャ売り場で働く写真家志望のシュートカット娘のサンタ帽子姿はもう萌えるしかないし、仕立ての良さそうな毛皮のコートにパンツスーツスタイルの金髪がシカゴのドレイクホテル前で自分で運転してきた車から降りてきたら誰も勝てないし、でもちゃんと金髪年増のケバい、自己中心的な、そしてクイーアというかネバーランド的というかグロテスクなモンスタ的な危うい振る舞いというかエレガンスからこぼれ落ちた脆弱さが盛り込まれているし、デパートでタバコ吸おうとするし、ちゃんとベッドシーンを撮るし、アビーの運転する車で渋滞にはまる背景はまぎれもなくニューヨーク50sだし、運転に疲れて部屋に入って速攻ベッドに雪崩込むキャロルの足元には白い大中小の旅行カバンがポーターの手によってきちんと配置されるし、手痛い一発を食らってもキャロルは最高に男前だからちゃんとテレーズを自分のベッドに招き入れるし、銃身短めのリボルバーが火を噴く瞬間は訪れないけど皆がちゃんと果たすべき役目を果たす。そしてラストのオークルームでいきなりカメラが三脚から外れて、主観ショットの手持ちでキャロルを見つけ、ヨロヨロとキャロルに向かいだす瞬間の勇気と共に訪れるカタルシスたるや。ウォンカーワイとかニコールキッドマンが悔し泣きしそうな良い映画。
1番感情として強く湧いたのは"寂しさ"でした。
まずまず。
期待外れ
言葉に表れないもの
見る度に良さがわかってきた
最初見た時は(確かに主演の2人・映像・音楽すべてが文句なく美しい。けどちょっと惹かれあってく過程が唐突に感じるし物足りないかな。)というのが正直な感想でした。
その後原作を読み、色々なレビューや映画評を見て、2人の演技に注目しながらもう一度映画を見てみると(初回、私は何を見ていたんだ!?)と思うほど、最後までずっと引きこまれてしまいました。
たびたびチラッと目を合わせては微笑んだり、キャロルとテレーズが何気なくお互いを見ている時のまなざしなど細かい部分の演技が素晴らしいです。お互いに好意を持ってるときってまさしくこんな感じ。
また、キャロルのカッコ良くて魅力的な反面に寂しさと脆さを抱えているところや、テレーズの前半のあか抜けない可愛さがキャロルと色々あって乗り越えて変わっていくところも見どころでした。目や口元で表現できてしまうのは実力派女優のなせる技なんだなぁと。キャロルがケイト、テレーズがルーニーなのはこれ以上ない最高の配役だったと思います。
自分なりに感想を持ったあと、ネットで他の人の感想など見てみると、気付かなかった心理描写などいくつも発見があり更にこのキャロルという映画が深みを増して楽しめました。
見る度にこの映画が好きになり、結局3回観に行ってしまいました。もうすぐ上映終了なのが残念です。
どう感じるかは、恋愛経験によると思います
ケイト・ブランシェットお姉様に身を委ねる
性欲をほのかにふくむ年上女性への憧れってある。『キャロル』は同性愛…というほど強い言葉ではなく、淡い少女時代に美しい先輩に憧れた記憶を見てるような作品。
自分が何者かも分からない、恋愛にも興味はあるけどよく分からない、そんなあやふやな年ごろのテレーズ(ルーニー・マーラー)は退屈な日常の延長から、美しくミステリアスな女性、キャロル(ケイトブランシェット)と出会うことから物語が始まる。
かっこいいお姉さんとお近づきになりたい、一緒にいたい。手取り足取り教えて欲しい。
女性ならきっとテレーズの気持ちになって、キャロルに憧れるんじゃないかな?
少女性、同性愛…という繊細なテーマの割に情緒的な表現が少ない。いい意味でも悪い意味でも感情を揺さぶられない。どちらかというと映画というより2時間ドラマのようなコンパクトな作品という印象。
しかしながら、スクリーンで観るケイト・ブランシェットの成熟した美しさ。確かなキャリアを感じる演技。ケイト・ブランシェット46歳のための映画じゃないかな。ある意味、アイドル映画。
クラシカルハンサムなケイト・ブランシェットと、クラシックガーリーなルーニー・マーラーちゃんの対照的なファッションが楽しい。
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