「見る度に良さがわかってきた」キャロル どんぐりさんの映画レビュー(感想・評価)
見る度に良さがわかってきた
最初見た時は(確かに主演の2人・映像・音楽すべてが文句なく美しい。けどちょっと惹かれあってく過程が唐突に感じるし物足りないかな。)というのが正直な感想でした。
その後原作を読み、色々なレビューや映画評を見て、2人の演技に注目しながらもう一度映画を見てみると(初回、私は何を見ていたんだ!?)と思うほど、最後までずっと引きこまれてしまいました。
たびたびチラッと目を合わせては微笑んだり、キャロルとテレーズが何気なくお互いを見ている時のまなざしなど細かい部分の演技が素晴らしいです。お互いに好意を持ってるときってまさしくこんな感じ。
また、キャロルのカッコ良くて魅力的な反面に寂しさと脆さを抱えているところや、テレーズの前半のあか抜けない可愛さがキャロルと色々あって乗り越えて変わっていくところも見どころでした。目や口元で表現できてしまうのは実力派女優のなせる技なんだなぁと。キャロルがケイト、テレーズがルーニーなのはこれ以上ない最高の配役だったと思います。
自分なりに感想を持ったあと、ネットで他の人の感想など見てみると、気付かなかった心理描写などいくつも発見があり更にこのキャロルという映画が深みを増して楽しめました。
見る度にこの映画が好きになり、結局3回観に行ってしまいました。もうすぐ上映終了なのが残念です。
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