「マリのヒロイン度があんまり・・・」ピエロがお前を嘲笑う kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
マリのヒロイン度があんまり・・・
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痛快、爽快だったのはネオナチの集会でヒトラーのパロディ映像を流したところと、製薬会社への動物愛護をやじるところだけだった。ベンヤミンにしてもマックスにしてもハッキングによって金儲けをするのではなく、伝説ハッカーのMRXに認められるためだけの行動だったのだ。ハッキング行為を繰り返す彼らの衝動、動機が中学生並みと言われるのもわかるけど、そのネオナチとか製薬会社をターゲットにしているところには共感。弱者からの搾取をしない点は気持ちいい。
ストーリーは最後の二重三重ものどんでん返しが評価されてはいるけど、その直前に仲間が殺されたという点が謎のまま。警察内部にハッキングしたからといって射殺されるまでの罪じゃないだろうし、ロシア系マフィアによる犯行だとしても行動が早すぎるという疑問があった。「何故?」と考えてるうちにどんでん返しが来るものだから、呆気にとられてしまうだけでした。
そんな中でも気に入ったのが、中指を立てることにこだわってたところや、角砂糖4個が1個に変わるというトリックでした。指も彼らのメンバーに例えたものだろうし、曾祖父の遺品でもある薬莢もいい伏線となっていました。MRXの正体がつまらなかったし、終盤のテンポが速すぎたところはイマイチだった。それに停職となったハンネ捜査官が流産していたという過去が、ベンヤミンに対する母性愛だったのかな~と、もうちょいハッキリ描いてほしかったかなぁ。そして、4重人格のどんでん返しも結局は元に戻っただけだし・・・
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