「ラスト15分のための映画。耐えられれば圧巻の終わり方。」ピエロがお前を嘲笑う 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
ラスト15分のための映画。耐えられれば圧巻の終わり方。
【賛否両論チェック】
賛:ラスト15分の、何が真実だったのかが分からなくなる感じが印象的。非常に痛快な終わり方なのもステキ。
否:いかんせん、どんでん返しまでが単調すぎて、途中で飽きてしまうかも。
“ハッカー”が主役の作品はいくつかありますが、本作ではネット上での接触の様子を擬人化し、電車の中の様子にして表現しているところが、なんだか斬新です。ずっと“透明人間”と言われてきた薄幸な主人公が、ネット上の社会で次第に頭角を現していく様子が、どこかぬぐい切れない悲壮感と共に描かれていきます。
そしてこの作品では、何といっても
「絶対に見破れない。」
といった触れ込みの、どんでん返しが魅力の1つ。ラスト15分は意外性の連続で、最後まで予想が出来ない展開です。ただ難点を言えば、いかんせんそこに行き着くまでがかなり単調なシーンの繰り返しなので、人によっては途中で飽きてしまうかもしれません。その辺りは、好みが分かれそうところです。
とはいえ、なかなか圧巻で痛快な終わり方ではありますので、ミステリー好きな方には、是非オススメです。
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