「鉄でできたサンドイッチを食べている気分」チャッピー うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
鉄でできたサンドイッチを食べている気分
AIが、意思を持ち、自分で考えて行動するようになったとき、どうなるか。
という、古典的なテーマに、底辺層で生きているギャング達を絡め、彼らの文化、価値観、生活を散りばめた作品。
プロムカンプ監督のオハコ、南アフリカを舞台に、バイタルに溢れた新世紀の映像が出てきます。
自我を持ったAIは、まるで子供のように振る舞い、腕の故障を修理してもらうシーンなんかは、母親に絆創膏を貼ってもらっているかのように映ります。
ドロイドの、使用目的がまるで「ロボコップ」の世界観とピッタリ同じだったり、育った環境の影響を強く受けるAIという設定など、個人的にはツボにはまりまくりです。
ただ、ギャングの日常があまりにもコテコテで、使用される音楽も含めて、私には味付けが濃すぎます。
そこは好みの問題で、はっきりと分かれるのではないかと思います。
「攻殻機動隊」とか、「新ロボコップ」などが好きな人には、オススメです。
2015.5.28
コメントする