さらば あぶない刑事のレビュー・感想・評価
全128件中、1~20件目を表示
ストーリーは無視、とにかく派手に。豪華なゲスト陣がなんか可哀想(笑...
ストーリーは無視、とにかく派手に。豪華なゲスト陣がなんか可哀想(笑)
最後どうやって…まぁどうでもいいけど。
主演2人の独壇場。ファンの方のみおすすめします。これでさらばにして欲しかったですね(笑)
BS日テレ
ファンによるファンの為のロスタイム映画
はっきり言って御新規の事は何も考えていないと言ってもいい映画だった。
敵も過去の因縁絡み、話の主軸も現実に即した時間経過をするシリーズにおける語られていない作品と作品の空白期間を利用した話作りをされている。
過去作オマージュや過去映像の使用も幾度かあり、凄く凄く丁寧に『あぶない刑事』を作ろうとしているのが解る。
が、それ故に新規は結構置いてけぼりであろう。
40年ちかくもやってるシリーズなんだから当然といえば当然だが。
正直、FOREVER辺りからは『映画だから』とか『いまあぶ刑事を作るなら』みたいな感じが透けて見えてあぶない刑事本来の味からは遠ざかっていた様に思うが、本作は本当に丁寧に…というか当時の現場を知らないスタッフ中心であるがゆえに良く研究して『あぶない刑事』を撮っている。
派手で大きな仕掛けなんていらない、ただタカとユージがハマで粋がるだけで華があるのを良く理解している。
敵キャラや港署の若手といったゲストキャラ達もいい味を出しているし、レギュラーキャストの変わらない空気も素晴らしい。
特に感心したのはタカかユージの娘かもしれない、とされる土屋太鳳演じる彩夏。
若い女性キャストをメインに据えて華を添えつつもタカとユージが『絶対に手を出さない』存在にすることで若い子に鼻の下を伸ばすジジイにならないようになっており、同時に過去を振り返ったり『親』としての二人の顔も引き出せたり、更には今までろくに触れられなかった二人のプライベートにも踏み込めるのだから素晴らしい立ち位置だと思った。
前作『さらば』で正直シリーズとしては完結している。
今回は本当に『帰ってきた』であり、やはり二人には死ぬまでハマに居て欲しいというファンの願いや長年のシリーズの中でだんだんと薄れていった『連続ドラマ時代の空気』を掘り起こしたシリーズのエピローグ的映画であった。
最後のショータイム
<2016年2月20日鑑賞&レビュー作成>
本作は、あぶない刑事シリーズの最終作。横浜を舞台に、定年間際の個性的な二人の刑事、タカ(舘ひろし)、ユージ(柴田恭兵)が破天荒なやり方で国際的な犯罪組織に戦いを挑んでいく。カーチェイス、格闘シーン、銃撃戦など、見どころ満載の作品。突っ込み処も多いが、この手の作品では、それは野暮というもの。
30年前のTVシリーズでは元気一杯だった主役の舘ひろし、柴田恭兵も60歳代後半になったが、おしゃれ、粋、軽妙でありながら、揺るぎない正義感を持った刑事タカとユージの活躍は健在で爽快だった。二人の軽妙なやり取りは更に洗練され完成度が高くなっていて、心地良かった。設定は現代だが、30年前のTVシリーズ当時を彷彿とさせる昭和の雰囲気がプンプンしてオールドファンには堪らなかった。
本作で主人公達が叫ぶ“ショータイム”という台詞に、エンターテーメントに徹する、娯楽性を重視するという作品コンセプトが凝縮されている。最近のリアリティ重視の刑事ドラマも悪くはないが、我々観客は、現実を知りたいからではなく、楽しみたいから劇場に足を運ぶのである。そういう意味では、リアリティではなく、娯楽性を重視した本作の作品コンセプトは懐かしくもあり、しっくりくる。娯楽としての映画の面白さを再認識できる作品である。
最後に、主役の二人は、まだまだ元気なので、ラスト・ショータイムと言わず、復活のショータイムに期待したい。
【邦画が誇るスタイリッシュでユーモアも良き型破りな刑事コンビの退職間際の5日間を描くダイハード越えのシリーズ第7弾。タカ&トシに見劣りしないラスボス感ある悪役は、矢張り吉川晃司しかいないである。】
■定年退職を5日後に控えた横浜港署捜査課のタカとユージは、課長になった後輩・透の心配をよそに型破りな行動を続けていた。
そんな中、横浜に進出した南米の犯罪組織BOBが港署重要物保管庫を襲撃。
タカとユージは、危険を顧みずこの組織に立ち向かう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・つい先日、このシリーズの最新作を観たばかりであるが今作を鑑賞すると作品構成が見事にブレが無い。ワンパターンと言えばそうであるが、それは逆に観る側にとっては、安心感を持って観れるという事である。寅さんシリーズ然り、水戸黄門シリーズ然りである。
・そして、これだけ長く大勢の観客から愛される理由は、矢張りダンディ・タカヤマを演じる舘ひろしさんと、セクシー・オオシタを演じる柴田恭兵さんの息の合ったスタイリッシュ且つユーモア溢れる会話と、その対極である激しいアクションシーンの魅力であろう。
・更に今作では、タカが愛した菜々緒さん演じる夏海との永遠の別れのシーンも哀しいが、アクセントが効いている。
<何より、今作が見応えがあるのは極悪組織BOBの幹部ガルシアを表面上は紳士的に演じた吉川晃司さんの存在感が大きいと思う。
吉川さんは、ご存じの通りバイクの腕前もナカナカで、夏美をガルシアに殺されたタカとのバイクでの一騎打ちシーンは、見応えがある。キチンとユージがタカを助けている所も良い。
エンディングで、二人が本当はタカが夏美と行くはずだったニュージーランドで優雅にゴルフをする姿も、哀しいが楽しい作品である。
それにしても、”LONG GOOD BY"と出たエンディングから8年後に再び二人がスクリーンに帰って来るとは、誰も思わなかっただろうな。立派なモノであると思います。>
“かっこいい”ってこういうこと
2024/05/19(日)にU-NEXTで観ました。
地元横浜を舞台にした刑事ものドラマは、最新作『帰ってきたあぶない刑事』まで30年越えのヒット作となりました。
本作は2016年のお正月に公開されたシリーズの最期を示唆させるものでしたが、復活はやっぱり嬉しいものですね。
タカとユージの異なる“カッコ良さ”は、昨今の上っ面重視のそれとは一線を画しています。ふたりとも、ごく些細な目配せや所作にすら研究やこだわりが見えます。
本作のストーリーはお約束通り、犯罪組織を署の反対を押し切って洗い出して懲らしめる、というものです。見慣れた横浜の風景と奔走するタカとユージを観て楽しめる反面、やはり120分超えの長尺は中弛みは否めませんでした。もう20分は削ることが出来そうな気がします。
悪役の吉川晃司は『るろうに剣心』の鵜堂刃衛に似通った雰囲気でいい感じでした(個人的には刃衛のが至高です✨)。もうひとりの坊主っくりの彼は「頑張ってるなー」って感じでした(笑)
PCの画面とか、海外マフィアの大物の顔面タトゥーとか、あまりにチープで笑ってしまうレベルでしたが、ちょうど良い塩梅だと思います。とは言えヤクザの大物の殺害現場はなかなかにリアルだったので、苦手な人は、序盤で嫌になるかも知れません。
総評は、長いけど楽しめる。横浜に住んでる人や、TVシリーズから慣れ親しんだ人は観るべし。生活している地域で平然とドンパチやってる場面は最高に痛快です😆
アクションシーンは「ありえねー!」の連続ですが、平和な横浜は、平和を守る皆さんや道徳や秩序を守る市民あってのものなんですよね。平和は壊れやすいので大切に守っていきたいものですね。
最新作『帰ってきたあぶない刑事』は来週金曜日5/24公開です!
さらばあぶなかった刑事
思えばリターンズの時点ですべてが終わっていました。
「あぶ刑事」はトンデモ刑事モノの代表格のような扱われ方を世間的にはされてしまっていますが、元々は
デリケートな対象を勝手に捜査・挑発しては署長に怒られた課長に怒られ、
県警が目を付けていた犯人に手を出しては柴野のような県警のエリート刑事から怒られた課長に怒られ、
越境捜査をしようとしては止められて旅費が出ずに有給を取って自腹で出掛け、
という風に、ある意味「踊る」よりも先にサラリーマン的悲哀を描いた刑事モノでもあるのです。
横浜という地元に密着した、等身大のスケール感の中でオシャレで突飛な事をするから2人の魅力は際立ったのに、「リターンズ」の敵は「ブレーメン」とかいう「国際的カルト組織」でボスが白フン履いて登場という何だか良くわからないものに・・・
「フォーエヴァー」は「NET」なる謎の組織、「まだまだ」でもまだまだ「謎の組織」・・・・そして今回「国際犯罪組織」。
宿敵である銀星会の元幹部が組を再興しようとする話じゃダメなの?
片桐竜次まで起用しておきながら、あの扱いは一体何なの?
何故体育館に高級ソファーを円形に並べるの?手下が家具屋で高いソファーを注文して、体育館に運び込んでえっちらおっちら円形に並べて準備する図を想像してマヌケだなあーと思わなかったの?
「もっとも」の村川監督という事で期待したものの、寒いギャグを更に寒くする「ギャグ用効果音」、「ブラックマーケット捜査」で「戦後の闇市」みたいな場所を作っちゃうなど、ヤバさが「まだまだ」までと共通しているというのは一体どういった呪いなんでしょうか!?
そもそも「あぶ刑事」のギャグというのはこんなその場限りの一発芸のようなものじゃなかった筈です。
劇場版1作目の、人質を取った兵藤にお互い手錠で繋がれ、タンゴを踊りながら港署に帰ってくるシーンの小気味よさと凝りようを見ろと!
「もっとも」で下水道から出てきたユージがパレードに紛れようとしてウージーを高々と掲げながら行進するシーンの自然な笑いを見ろと!
(これは村川監督の作品なんですよね・・・・本当に何故なんだろう)
「見せ場」がないのも不満です。この映画、一体どこを見ればよかったのでしょうか?「もっとも」までは映画の中で幾つもの「見せ場」つまりカッコイイ銃撃戦がありますが、「さらば」にはありましたか?
ユージが走るシーンでトオルのツッコミボイス?が聞こえる謎演出、ラストの尻切れトンボな銃撃戦・・・
2016年に「ショットガンによる狙撃」を見せられた事にもビックリだし、バイクのタカに小走りでユージが近付いてショットガンを手渡しするシーンは目を疑うカッコ悪さでした・・・カッコ悪いといえばタカの慟哭シーンも最悪にカッコ悪かったなぁ・・・。
更に今回の2人は「あぶなくない」。劇場版2作目の「またまた」冒頭で犯人を追い詰めるべくレパードを片輪走行させて爆走させるユージと、助手席で平然とマッチを擦りタバコに火をつける涼しい顔のタカ・・・・こういう所が「あぶなくて」カッコ良かったんですが、どこかありましたかね?今回そんなシーンが・・・・
BGMがカッコ悪いのもキツかったです。「もっとも」までのサントラは今聴いてもカッコイイんだから、ファンサービスを考えても名曲使い倒せば良かったと思うんですが・・・。
最後に「ぼくのかんがえたさいきょうのあぶでかさいしゅうかい」を。
県警か隣の署あたりで、サングラス姿でハデな捜査をして高い検挙率を叩き出す2人組の若手刑事が現れる。
何かの拍子でタカ&ユージと出会い、「鷹山先輩大下先輩に憧れて刑事になったっす!お会いできて超光栄っす!」的なリアクション。
お調子乗りのタカとユージはすっかりいい気分で交流する。
しかし、2人の検挙率が高いのは実は悪党と癒着しているからだと判明し、可愛さ余って憎さ百倍で2人を追い詰めるタカ&ユージ。
まずはカーチェイス。そしてお決まりの「米軍跡地」に追い詰める。(今は無いんだったらそれに類する廃墟)
表と裏口に別れて進入。それぞれ1vs1で戦い、合流して2vs2でシリーズ最長の銃撃戦!(歳は取ってても見せ方次第で幾らでもカッコイイ銃撃戦は撮れる!!)
ってな感じだったら随喜の涙だったんですが、若手刑事が犯人という展開は「まだまだ」でつまらない使い方をされちゃったんですよね・・・本当に罪深い作品です。
今ふと思ったんですが、近藤課長は作中でも2人の歯止め役だったけれども、「あぶ刑事」という作品そのものにとっても歯止め役だったのではないでしょうか。
中条静夫の地に足の着いたシッカリした存在感があれば、「謎の組織」が敵になる、なんて浮ついた展開は有り得なかったんじゃないかとそう思えてなりません。
あらゆる意味でかけがえのない方を失ってしまった不幸なシリーズなんだと思います。
*公開日に劇場で鑑賞直後、他サイトに書き殴ったものをサルベージ
※完結作ならこの評価、続いたなら★3
80年代を代表する刑事ドラマの劇場版完結作・・・じゃなくなりそう。
劇場版あぶ刑事は第1作目をのぞき、悪ふざけレベルのコメディが強めで内容自体は粗が目立つシリーズだ。単なる映画として見れば完成度低めだが『ま、あぶ刑事だし舘ひろしと柴田恭兵が見れれば良い』という免罪符を、制作陣は2作目で確立したのか以降は
・バイクに乗ってなにかしらぶっ放すタカ
・RUNNING SHOTを流しながら全力疾走するユージ
・意味が分からない存在となったカオル
・荒唐無稽な武闘派組織
などのお約束があればどんだけ粗くてもノルマ達成!な制作スタイルを5回繰り返した。
そして7作目となったあぶ刑事がどう終わるのか?それが気になって観に行ったが、意外な事にかなり面白かった。
シリアスで歴代屈指に良くできた内容、原点回帰か80年代の映像演出と上の定番パターン、最後はあぶ刑事らしさ全開、タカ&ユージもこれで最後な感慨深さも相まって有終の美を飾ったと思った・・・続編がなければ。
面白いと評したが、それは“粗が多いシリーズの締めとしては”な意味で本作が単なる7作目だったらレンタルで済ましてたと思う、しかも終わりからして最終作を想定した結末なのにどうして続けるんだか。
以上、ファンならいつも通りといった出来だが知らない人にはオススメしがたい。
最高!
舘ひろしがカッコ良すぎて無理
見たかったんだ、この4人が
後半からはもう映画としてきっちり作ろうとしていないようにも思える。...
後半からはもう映画としてきっちり作ろうとしていないようにも思える。ストーリーは重視していない。カッコイイことは間違いないからいいのか。初見の人が観ればドンパチ多すぎでありえないと思うだろうし、ちょっと知ってる人が観れば同じようなことやってるなぁと思うのでは。
ファンの人が観る為につくられた映画。
横浜は近代化されたけど、作り手は古いまま…
老齢出演者が昔のやり方で奮闘
総合60点 ( ストーリー:50点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
緊迫感のない緩い活劇が昔からの特徴で、今回もそのまま80年代らしい無駄に格好つけた演技・演出の特徴を引き継いでいる。もう老齢にさしかかった昔からの出演者が老体に鞭打って奮闘する。そういえば当時のままのレパードだって登場した。
何もかも昔ながらで質が高いとは言えないが、まあたまに観るそんな緩い娯楽が嫌いではない。ただ変に恋人が出てくるのは物語に合わず蛇足で雰囲気に合っていない。
全128件中、1~20件目を表示