「【邦画が誇るスタイリッシュでユーモアも良き型破りな刑事コンビの退職間際の5日間を描くダイハード越えのシリーズ第7弾。タカ&トシに見劣りしないラスボス感ある悪役は、矢張り吉川晃司しかいないである。】」さらば あぶない刑事 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【邦画が誇るスタイリッシュでユーモアも良き型破りな刑事コンビの退職間際の5日間を描くダイハード越えのシリーズ第7弾。タカ&トシに見劣りしないラスボス感ある悪役は、矢張り吉川晃司しかいないである。】
■定年退職を5日後に控えた横浜港署捜査課のタカとユージは、課長になった後輩・透の心配をよそに型破りな行動を続けていた。
そんな中、横浜に進出した南米の犯罪組織BOBが港署重要物保管庫を襲撃。
タカとユージは、危険を顧みずこの組織に立ち向かう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・つい先日、このシリーズの最新作を観たばかりであるが今作を鑑賞すると作品構成が見事にブレが無い。ワンパターンと言えばそうであるが、それは逆に観る側にとっては、安心感を持って観れるという事である。寅さんシリーズ然り、水戸黄門シリーズ然りである。
・そして、これだけ長く大勢の観客から愛される理由は、矢張りダンディ・タカヤマを演じる舘ひろしさんと、セクシー・オオシタを演じる柴田恭兵さんの息の合ったスタイリッシュ且つユーモア溢れる会話と、その対極である激しいアクションシーンの魅力であろう。
・更に今作では、タカが愛した菜々緒さん演じる夏海との永遠の別れのシーンも哀しいが、アクセントが効いている。
<何より、今作が見応えがあるのは極悪組織BOBの幹部ガルシアを表面上は紳士的に演じた吉川晃司さんの存在感が大きいと思う。
吉川さんは、ご存じの通りバイクの腕前もナカナカで、夏美をガルシアに殺されたタカとのバイクでの一騎打ちシーンは、見応えがある。キチンとユージがタカを助けている所も良い。
エンディングで、二人が本当はタカが夏美と行くはずだったニュージーランドで優雅にゴルフをする姿も、哀しいが楽しい作品である。
それにしても、”LONG GOOD BY"と出たエンディングから8年後に再び二人がスクリーンに帰って来るとは、誰も思わなかっただろうな。立派なモノであると思います。>