劇場公開日 2016年1月30日

  • 予告編を見る

「“かっこいい”ってこういうこと」さらば あぶない刑事 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0“かっこいい”ってこういうこと

2024年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

2024/05/19(日)にU-NEXTで観ました。

地元横浜を舞台にした刑事ものドラマは、最新作『帰ってきたあぶない刑事』まで30年越えのヒット作となりました。
本作は2016年のお正月に公開されたシリーズの最期を示唆させるものでしたが、復活はやっぱり嬉しいものですね。

タカとユージの異なる“カッコ良さ”は、昨今の上っ面重視のそれとは一線を画しています。ふたりとも、ごく些細な目配せや所作にすら研究やこだわりが見えます。

本作のストーリーはお約束通り、犯罪組織を署の反対を押し切って洗い出して懲らしめる、というものです。見慣れた横浜の風景と奔走するタカとユージを観て楽しめる反面、やはり120分超えの長尺は中弛みは否めませんでした。もう20分は削ることが出来そうな気がします。

悪役の吉川晃司は『るろうに剣心』の鵜堂刃衛に似通った雰囲気でいい感じでした(個人的には刃衛のが至高です✨)。もうひとりの坊主っくりの彼は「頑張ってるなー」って感じでした(笑)

PCの画面とか、海外マフィアの大物の顔面タトゥーとか、あまりにチープで笑ってしまうレベルでしたが、ちょうど良い塩梅だと思います。とは言えヤクザの大物の殺害現場はなかなかにリアルだったので、苦手な人は、序盤で嫌になるかも知れません。

総評は、長いけど楽しめる。横浜に住んでる人や、TVシリーズから慣れ親しんだ人は観るべし。生活している地域で平然とドンパチやってる場面は最高に痛快です😆

アクションシーンは「ありえねー!」の連続ですが、平和な横浜は、平和を守る皆さんや道徳や秩序を守る市民あってのものなんですよね。平和は壊れやすいので大切に守っていきたいものですね。

最新作『帰ってきたあぶない刑事』は来週金曜日5/24公開です!

蜷川吝塀