ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声のレビュー・感想・評価
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主人公に最後まで共感できない。
ダスティン・ホフマン以外可もなく不可もなく良くまとめられた一本。
ネタの取り方は目新しく面白いし、演出も上々。
なれど我侭問題児の主人公がたいした苦労もせず、大きな意味で甘やかされてハッピーエンドというのはやや興ざめた。
ただしライバル指定を演じた役者さん方は、いい意味で気持ち悪くて良かったな。
ダスティン・ホフマン氏の熟練の存在感がなければ、かなり評価は変わっていたはずの作品。
スシ
歌に焦点を当てるのかストーリー重視で行くのか多少どっち付かずの部分もあったが、基本的に私の好きな種類の映画でとても楽しめた。
クワイアの歌声が本当に素敵だったし、あの声は神様から借りているって表現も素晴らしかったな。
心洗われました、ハレルヤ。
才能は、放っておいたままでは役立たず。努力して極めてこそ、生きるのだ。
ひとつのことを極めることは、努力をもってして成しえることができる。そして、それを手放すことになっても、けして無駄ではない。極めた経験が、その人間の自信になってその先の人生の成長の手助けとなるのだから。ステットはそれがわかっているから、取り乱すこともなく、前を向いて生きていけるのだ。
それを、カーベル(ダスティン・ホフマン)が教えてくれた。
ほかの教授陣も、大人とはどういうものか、世間の汚さも含めて教えてくれた。
ステットは、ひと回りどころか、人が変わったように成長できたのだ。
それが、美しい歌声とともに、鑑賞後の余韻に響いてきて、すがすがしい気分にさせてくれた。
ただ、僕自身の「セッション」の後遺症のせいで、いつカーベルが、悪辣な仕打ちをはじめるのかドキドキしながらだった。余計な心配だったが。
歌がいい
ストーリーは学園ものとしてありきたりので、登場するキャラクターにももうひとつ踏み込んむ深いものが欲しかったけど、歌のもつ力は感動します。いくつもの人間ドラマが交差するストーリーは良かったので、キャラクターづくりが甘いのが惜しい。
ピュアな涙
親に振り回されるステットが、生意気な態度だけど、寂しそうな目をしていて可哀相に思えて、いつの間にか感情移入していた。ステットが才能の高さから生徒に嫌がらせを受けるシーンは、ハラハラしたし、父親が冬に迎えに来ず、1人で隠れて過ごすところは痛々しかった。
それでも、先生に反発しながらも歌に専念して、退学になりそうになったときに、目に涙をためて謝る姿が、少年の純粋さを感じた。
自分の才能を大切にして、それがなくなっても希望を持って前に進むことを教えてくれる、心の洗われる映画だった。
個人的には大好きです
心の不安、別れ、出会い、成長、新しいスタート、すべてバランスよく詰め込まれた映画でした。
ホフマンさんの最後のシーンはグッと来ました。ありきたりのストーリーの良さを改めて感じる映画でしたね
個人的には今年1番です。
自然と流れ落ちた涙が何の涙だったんだろう、ということが最初自分で理...
自然と流れ落ちた涙が何の涙だったんだろう、ということが最初自分で理解できなかった。
全身全霊をかけて努力しても、得られるのは儚いほど短い栄光。それに意味があるんだろうか、という思いに、ないはずがない、ということを静かに教えてくれる映画。あまりにシンプルに伝えられるエンディングの言葉は、後からゆっくりと染みてくる。大切なのは、成長することなんだと。また観たくなるかも。
才能って持つ人と持たない人がいて
才能って持つ人と持たない人がいて、でも持つ者も活かして未来に繋いで生ける人と時間の経過に食い潰してしまう者も。自分のように才能には恵まれない人間は努力で繋いでいかないといけない人生も。
画中才能を食い潰さんとする神の声を持ち腐れする少年に初老の名師の叱咤の言葉に少年が『あんたの時間も短いんだよ、爺さん!』と吐き捨てるセリフが響く。そう、誰しも自分が思っている以上に与えられた時間は少ない。
さて映画は音楽界の方々が絶賛する珠玉の選曲と本格的な合唱は
言うまでもない、でも恵まれない傷ついた少年の才能を大人達が大切に育んで少年の成長を支える姿にラストは涙をきっと抑えられない事でしょう。お薦めです。
久しぶりのダスティン!
久しぶりのダスティン・ホフマンの主演作品で、それだけでも良かった。あとどれくらい頑張れるんだろう?
それはさておき、話の中身は、ある程度想像がつく内容だったので、特段に感動することはなかったけど、まずまずの内容だったのでは?
頑張った経験こそが重要という、成果主義の人たちが忘れかけている、ある意味で生きて行く上で最も大切なことを再認識できた。
合唱団ハーモニーは素晴らしい。
ボーイソプラノ、変声期までしか出せないことを考えるとまさしく神の声といっても過言ではない。
D・ホフマンの役のインパクトが、イマイチ。ただでさえ、存在感あるオスカー俳優。出演している割には、役柄的になんかイマイチ感。
もうひとつ、主人公になるのか、あの少年について。懲罰会議で涙を流すほど、いつ歌を歌うことに固執したのか、描写が弱い。
合唱団の経営など、大人の事情が関わることは、賛否が分かれる所か。
そんなマイナスを差し引いても、あのハーモニーは、素晴らしいものがある。
久しぶりのダスティン・ホフマン
お元気でした。初めて見たのは40年以上前のパピヨンか。若い頃とはまた別な意味で味のある演技。
ストーリーはある程度、想像はつきましたがボーイソプラノの美しいこと。思わず目を瞑って聞いて
しまいました。席は音響効果を考えるとあまり前の席ではなく中央付近がいいと思います。
ストーリーはよくあるパターンかもしれませんが見終わった時の印象がとてもさわやかでホッとする。
ちょっとダスティン・ ホフマンが可哀想だったなぁ。監督のフランソワ・ジラール監督は舞浜のディズニーランドにあった
シルクドソレイユのZEDの監督で3年間、時々、日本に来ていて何回か劇場でお話しました。今度はいつ映画をつくるのかと
思っていたところにこの作品。おすすめです。今週の土曜日に友人ともう一度、行きます。小さい子供さんにも見せられます。
心が震える歌声
主役の男の子が上手い。家庭環境のせいで少し斜めな感じがして、そう言う時はあまり可愛く見えなくて、それも演技力の所為。徐々に心を開いて、歌う事に熱心になると、同じ人とは思えない位可愛くて聡明でそれは歌声と同じ位素敵です。
ダスティン・ホフマンの安定の演技力、ミザリーを演じたあの女優さんも^^ 上手いね。
歌声を聞いて自然と涙が出ます。心が洗われます。
全てを捧げて磨いても束の間で散っていく才能
2015/09/14、TOHOシネマズららぽーと横浜で鑑賞。
声変わりする前のほんの2,3年、全てを捧げてスターに上り詰めても、声変わりの日が来たらその座から降りなければならない。そんな切なく儚い世界で、自分の輝ける場所を目指して頑張る少年たちはとても美しかった。
最初は荒んだ目をしていたステットも、少年合唱団のライバルたちと切磋琢磨するうちにソロの座を勝ち取りたいと思うようになって、だんだんと合唱の世界にのめり込んで目が輝き出していく様はいいものだった。お約束の意地悪なライバルがいたり、途中脱落しそうになったりしますが、そうやって勝ち取ったクライマックスのソロ2オクターブのレは感動モノでした。
そうしてやがてその才能を神様に返還する日が来るのですが、彼はもっと大事なものを得ます。ラストは悲壮感はなく、幸福感があります。
瞬く間に過行く時間
3時間半のANAフライトで時を忘れ見入った.恵まれない生い立ちと人並み外れた才能をもつステットは、両親の愛を渇望し、様々な不条理に小さな心がつぶされそうになりながらも、それらに耐えながら才能を開花させていく.著名な指導者カーヴェルは、自らの名声が、皮肉にも純粋な少年の心を見る目を曇らせていたことに気付く.名優たちの演技・作品構成が見る人を強く映画に引き込む.様々な人に、特に子を持つ方々には薦めたい.
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いろんな人たちの感情表現がよくわからない。
不遇な環境で育った主人公、その母、校長先生や認知しない父親とか…いろんな設定でいろんな感情変化があるんだけど各エピソードでの感情表現が浅いからいまいちのめりこめず…。
しかし、全編流れるクリスマスの名曲の数々が最高。声変わりする前のわずかな時だけのこのチャンス、神秘的。
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