「ピュアな涙」ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 由由さんの映画レビュー(感想・評価)
ピュアな涙
親に振り回されるステットが、生意気な態度だけど、寂しそうな目をしていて可哀相に思えて、いつの間にか感情移入していた。ステットが才能の高さから生徒に嫌がらせを受けるシーンは、ハラハラしたし、父親が冬に迎えに来ず、1人で隠れて過ごすところは痛々しかった。
それでも、先生に反発しながらも歌に専念して、退学になりそうになったときに、目に涙をためて謝る姿が、少年の純粋さを感じた。
自分の才能を大切にして、それがなくなっても希望を持って前に進むことを教えてくれる、心の洗われる映画だった。
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