ポプラの秋のレビュー・感想・評価
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子供の頃に親を亡くすとその子の人生観も変わるんだろうなぁ
子供の頃に親を亡くすとその子の人生観も変わるんだろうなぁって思った。我が父は10年前に、母は6年前に亡くなったが、夢の一つも見ない。
いずれにしても、若いうちから人の死を知るのは良い事かもしれない。
この子よく見るが、演技がうますぎて舞台の方が似合うんじゃないかなぁ?
原作者が音大出身と知り、見てみたが微かにピアノの音が流れるだけで、大変に残念映画だった。
追記
やはり人の死にもたくさん種類があると言う事が理解出来た。
追追記
飛騨の高山へは行った事ない。一度は行ってみたいと思っているんだけどね。
人の優しさを見つめる大木の温かさ
秀でた子役の登場はもうそれだけで成功。この作品の本田さんはまさにそれ。中村玉緒さんだけでなく、大塚さんといい回りの役の温かさが際立つ。
成人した主人公がゴミ箱に安定剤らしき薬袋を捨てるシーンが理想的な結末かな。でも一番のシーンは、「泣きっ面にみたらし団子」かな。名物がきちんと収まったし、中村さん本田さんの表情が秀逸。
原作は素晴らしいのに…
原作ファンです。
原作を時間的にカットしなきゃならないのは仕方ないにしても、モノローグを全部カットされたから、感動の場面も印象に残る場面も全部カットされてしまいました。ものの見事に、全部、感動シーンがばっさり消されてしまいました。
小説では言葉で言っていること(これはあくまでも、説明、ではありません。湯本さんはディティールを詳しく映像的にリアルに書くことで、登場人物の何気ない行動やセリフから、読者が、登場人物の心情や 関係性の変化を読み取るようにしています。)を、映像で描くことが、何故できないの?
映像に美しい魅力もありません。静かで貧しい日常の、ふと印象に残る美しい景色が、原作にはいくつもあったのに。白黒の文字だけの文庫本のほうが、はるかに映像的に美しかった。
原作の上澄みだけを浅くなぞって映画化したのですね。もっとうまく映画化したら、あの『おくりびと』に並ぶ名作映画になったにちがいないのに、非常に残念、悲しい。
以下は気になる点の例をいくつか。
主演の本田望結、賢そうかつおとなしく頼りなさげな儚い雰囲気は、千秋に似合います。しかし大きすぎて1年生には見えないから原作より年上に設定、それでもまだ無理があり大きすぎる…。年齢設定を変えたことで、原作の千秋のけなげで切羽つまった手紙をカットされたのが悔しい。
本田望結の初主演映画らしい。それありきで年齢を変え、ストーリーを変えられてしまったのか。非常に残念。
お婆さん、原作の「殺しても死ななそう」なアクの強さがあってこそ、物語のディティールに深みも面白さも生きてくるのに、アクを弱められたから、物語の説得力がいまいち欠けてしまった…。樹木希林あたりにやってほしかったかな。中村玉緒さんももっとできたでしょうに、演出と脚本がつまらないんです。もっと貫禄と存在感の出る太った姿がよかったな。湯ばーばみたいな個性的な人じゃなきゃ。そのギャップで感動が深まるのに!
ポプラの木の映像に魅力が無い! 初めて登場した場面の木の映像に美しさのかけらも無くて、母子がなんとなく心惹かれた、という場面に全然、説得力が無い!
原作を知らない人が見たら、なんで?と謎でいっぱいになるのでは。
小学校にリアリティーが全然無い。転校生が全然珍しくない都会じゃあるまいし、田舎の小学校に転校生が来たら、その日はみんな興味津々になるのが当然。なのにあれでは全国屈指レベルの学級崩壊です。しかしその後、担任を慕って子供達が囲んで話しかけている場面があり、学級崩壊はしていないのがわかる。つまり辻褄の合わない描写です。現実にあり得ない映像で、リアリティー無視のご都合主義だなと感じました。
大人になった千秋、全然、面影が無くて似てない。儚さが無くて、ずいぶん骨太になったな~。もう少し似てる人を選んでほしかった。
西岡さんと息子のやりとりもカットされた。
母親と佐々木さんは まあ イメージ的に合ってたかな。
最後の主題歌、いかにもなJpop、作品の世界観に合わないような…。しんみりと昭和レトロな雰囲気にしてほしい。聞いただけで流行り廃りが感じられるJpopではなく。
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