ポプラの秋のレビュー・感想・評価
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全体的にギャラ控えめそう
2024年8月15日
映画 #ポプラの秋 (2015年)鑑賞
父親を亡くし悲しみに暮れる少女と、引っ越し先のアパートで出会った不思議な大家のおばあさんとの心の交流
この頃の #本田望結 は天才子役と言われていたな
#大塚寧々 のあの話し方がいいんだよね。なんか心が落ち着く声質とトーンなんだよね
ベテランに負けない演技
優しさに溢れた映画でした
派手さはなく地味で静かな映画でしたが、ほんのり心癒されました。
序盤は説明なくゆったりと展開するので少々入り込み難かったですが、終わってみればなるほどここはこう言う訳だったのか、こんな心境だったのかと、思い返してみると納得な部分も多くて、後からジワジワっと心に沁みてきました。
それぞれの人物背景がそれほど深くは描かれていなかったので、思いっ切り感情移入してしまうタイプの映画では無かったですが、そこはある程度役者の演技力でカバー、特に主演の天才子役・本田望結はさすが見る者を惹きつける何かを持っていますね、あまりにも健気だったもので、思わず温かい目で見守ってあげたくなるような、そんな気分にさせられた作品でしたよ。
特に少女と大家のおばあさんの交流が深く印象に残りました。
あの絶妙な距離感がたまらなく良いんですよね。
本物の家族のような感じとは違ってちょっと壁はあるけど、ただのご近所さんともまた違うような、何とも言えない絶妙な線、これは中村玉緒の演技力・キャラ作りの上手さも光りましたね、ちょっと怖そうだけど、その裏に隠された優しさが見え隠れして、見ていてとても居心地の良さを感じました。
私はお婆ちゃん子として育ったので、この映画を見ていたら今は亡きお婆ちゃんのことをついつい思い出してしまいました、若干取っ付き難さを感じるところなんか、ちょっと似ていたので・・・ある意味お婆ちゃん子必見の映画とも言えたでしょうか。
天国に手紙を届けることが出来るおばあさんと言うことで、これファンタジーなのかな?とも思いつつ見ていたのですが、そうではなかったのも何気に好ポイント、当然ながら現実天国に手紙を届けることなんてできる訳がありませんが、故人に向けた手紙を書く行為、そこに意味があった訳ですよね、おばあさんは本当に心が温かい人だなぁ~。
それが集約された終盤のシーンは、思わず涙腺が緩んでしまいました、たくさんの想いが繋がったラストでしたね。
同じアパートの住人役・藤田朋子&宮川一朗太も何気にいい味出してました、アパートの住人同士が交流するなんて今の時代ほぼありえませんが、映画的にはほのぼの出来て、箸休め的に良かったです、終盤の老けメイクはご愛嬌と言ったところでしょうか。
千秋と少年の交流もちょっとほろ苦くて、切なくて、何気に印象に残りました。
まあ全体的には若干の物足りなさも残りはしましたが、ストーリーと役者の魅力でジンワリ余韻に浸れる一本ではあったかなと。
子供は健気。
原作をまったく知らないので、冒頭で父を失ったらしき母娘が
フラフラと駅を乗り継いでいる光景で特に母親がぼんやりして
いるのは何故なのかがピンとこなかった。愛しい人を失ったと
いう辛さは理解できるが、まるで魂の抜け殻のようなあの行動
は何だったのか…。やや不気味な面持ちで観続けたそのラスト
「あぁそうだったのか」と言葉を失った。娘に教えていなかった
ことや夫にそっくりな娘とやや距離を置いていた母親の心意が
分かり納得した。さぞ辛かったろうし理解に苦しんだのだろう。
そんな母親を励ましながら健気に振る舞う娘を演じた本田望結
が愛らしく、また大家を演じた中村玉緒の意地悪婆さんぶりが
(演技)笑えて楽しい。ポプラ荘に住む人々も味わい深く後半で
彼らが老けていたのが懐かしく思え微笑ましかった。意地悪な
顔立ちとは裏腹に何て親切で心温かい大家さんだったと分かる
真相解明編のラストと、娘と短期間仲良くなった男子との別離
がやけに胸に残った。親の都合を子供なりに理解するのが健気。
穏やかで良い映画
言葉にできない想い
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