「青年たちの生き方から人生について考えさせられた」クロスロード　とらぞうさんの映画レビュー（感想・評価）

完成披露試写会で見ました。
青年海外協力隊員としてフィリピンに派遣される3人の若者たちが描かれた作品です。主人公は、成功するきっかけをつかみたいと青年海外協力隊に参加するカメラマン志望の青年。彼は、なぜ「ボランティアは偽善だ」と考えるのか。その答えが導きだされる過程で、協力隊員たちが抱える悩みや葛藤などが描かれます。壁にぶつかってしまったら誰でも辛いけれど、それを乗り越えた時に見えてくるもの。成長していく3人の青年たちの姿がすがすがしく、何度もうるっとさせられました。

社会派ストーリーなのかなと身構えて見てしまったのですが、「貧しい人を救おう」的な内容はなく、むしろ、登場人物の苦悩に付き合い、それが解決した時に感動させられる場面が多い人生ドラマです。世代を問わず見られる映画なので、いろんな人に勧めたいです。