春子超常現象研究所のレビュー・感想・評価
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いろいろと凄い
物凄く面白かったと言うほどツボに嵌った訳ではないのですが、何気に画的なシュールさからジワジワっと来る映画ではありましたね。
まあ真面目に見たらくだらないの一言で済んでしまう映画でしたけど、そのくだらなさが地味に良いと言うか何と言うか。
特別説教臭いメッセージ性を含んでいないのが逆に良かったのかも。
とにかく何も考えずにシュールでおかしな世界観を楽しむに限る映画って感じでしたね。
100%リアルではありえない構図を、ただただ楽しむ・・・ってまあ爆笑するようなコメディでもなかったですけど、何度も微妙だなと思いつつも、終わってみればジワジワ来ている自分がそこにいました。
とは言え、これ面白かったよと他人に勧められる感じでもないのですが・・・。
まあでも、こんな映画もあっていいなとは思わされた作品でした。
家のテレビがテレビ男になる、子供が考えそうな発想ですが、それを普通に映画化してしまうのも逆になかなか無い発想ですから、ある意味新鮮でしたね、よくこれを映画化したもんだ。
画的には相当チープ、しかもブラウン管のレトロなテレビでしたからね、でもそこに妙に味がありました。
しかもイケメンで絶倫と来たもんだ、中村蒼が真剣に演じれば演じるほど、何故だか笑っちゃいます、頭がテレビってさぁ・・・。
ただ、ちゃんとテレビの特性を生かしたキャラになっていたのはホント感心しました、確かにテレビだなと・・・そしてそこに関しての小ネタは結構面白かったです。
それにしても、下ネタ多かったですねぇ、女性監督でこれだけ下ネタ入れてくるとは、ある意味潔い。
もうちょっとふんわりしたラブファンタジーだと思っていたので、良い意味で予想外でした。
そんな下ネタを前面に打ち出した作風をふんわり包み込むようなキャラで魅せてくれたのが春子を演じた野崎萌香だったか、正直演技が上手いとは言い難いのですが、それが逆にこの作風には合っていた印象で、テレビ男といいコンビ、お似合いの2人だったなと思いました。
のほほんとした小日向お父さんや青木さやかのイカレキャラも、物語のいいアクセントとなっていましたね、小日向氏のあんな台詞、なかなか聞けませんよ(笑)
斎藤工もインパクト大なチョイ役ぶりで、印象深かったです。
どうでもいいような小ネタも、話的には?な部分が多々ありましたけど、ところどころ面白かったです。
まあ全体的には面白いとスベってるのギリギリの線な映画でしたけど、間違いなくありきたりではない映画だったかと。
楽しかった!
予想通りみなさん良いキャラだった!テレビが履歴書書いてるなんてあんなにシュールなの見たことない!あと、斎藤工の、UFOに連れ去られたということになっている兄という役に何ら違和感を感じなかった( ^ω^ )中村蒼くんもテレビ被ってるの似合うなぁーと感じてしまった 笑
オカルト恋愛映画という新しいジャンルの映画は新鮮であった。
オカルト恋愛映画という新しいジャンルの映画は新鮮であった。
各登場人物に実はつながりがあるという演出はよくある手法だが、うまくつながってたと思う。
ただ、小銭泥棒がどのようにつながっていたのかよくわからなかった。
主演の野崎萌香さんについては、オカルト好き女子という設定では美人すぎるかなと。
世間一般のオカルト系女子のイメージとのギャップ狙っているなら、表情豊かでいい配役だと感じた。
ギャグ、下ネタ、恋愛、オカルトなど要素が多く、各要素をつなげようと考えながら観ることが多かった。
もう少し気軽に観れる作品であれば、★4つか。
カウンターの演出について。
なぜ10000回で人型になったのか?なぜ6ケタ必要だったのか?など疑問の残る演出であったと思う。
特に、エンディングでリセットされたカウンターが再度カウントアップが始まる部分は、何を伝えたかったのか?
監督の次回作につながる演出として期待しておこう。
総じて、いろいろなものを詰め込んだ監督の意欲作だと感じるが、いろいろなものを詰め込み過ぎたように思う。
野崎萌香さんの演技のぎこちなさと可愛さで救われた部分があるようにも思える。
ちなみにテレビは風呂には入っていないのかな?
楽しい
《さまよう小指》が面白かったから、これも面白いかなと思って。面白かったよ。
筋は一応あるんだけど、まあどうでもいいの。面白いカットが繋がれてく感じなんだけど、それで破綻しないのが凄い。
少しとぼけた演出もやり過ぎてなくて、テイストが揃ってる感じがすんのね。
映画終わってからのトークで「写真集みたいな映画を作りたかった」って言ってたけど、「写真集みたいな映画」が一番合ってる評かも。
監督の好みの画面と音と下ネタを全面に押し出した作品。 カメラレンズ...
監督の好みの画面と音と下ネタを全面に押し出した作品。
カメラレンズに赤と緑が強調する様なフィルターをかけた画面。セクシーダンサーを躍らせたサイケなムードのOPからウケた。
脚本はたぶん “家族” をテーマにしているのだろうな。よくわからんかったw
でも、劇中の曲や歌がすごく私好みであった!藤永憲太郎とAndersonsは忘れてはいけない!
竹葉リサ監督の才能に惚れる
2015年2月、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて一足先に見ました。前回の同映画祭にて「さまよう小指」でグランプリを獲得した竹葉監督の新作。寒さにもよらず会場は満員立ち見状態でした。
ファッション誌のような映像、素敵な音楽、絵本になりそうなストーリー。どれも近年の邦画にはないテイストで、キュートで可愛いだけではなく、女子会的な(想像ですが)暗黒面も垣間見える、これぞ竹葉ワールドな作品です。今年初めに北海道の夕張で公開されて以降、海外のたくさんの映画祭に招待され高い評価を受けたこともうなずけます。
主役の中村さん野崎さんともキレイなので映像が持ちます。そしてお二人とも上手なので難解な役、おバカなセリフでも自然です。共演された役者さん方、スタッフ、映画ずきな人達が惜しまず協力している感があふれています。だから見た後いい気持になれんるだとおもいます。
あっという間に見終わってしまう感じです。なので繰り返し視たいです。いろんな面から楽しめる映画です。
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