ブラック・スキャンダルのレビュー・感想・評価
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典型的なハリウッドマフィア映画(良いです)
ハリウッドに多いタイプのマフィア映画。このジャンル不可欠の王道な要素は、押さえるところはしっかり押さえていて、ちゃんと楽しめました。この手の映画は西部劇のようなもの、定期的にこんなマフィア映画が作られていくのを期待します。アルパチーノとの再共演とかにまた期待!
黒い奴ら
FBIの最重要指名手配犯リストであのオサマ・ビンラディンに次いで2番目にマークされ、アメリカ最恐ギャングと恐れられたジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー。
その生きざまや裏社会でのし上がっていく様を描いたクライム・ドラマだが、それ以上に、観たばかりの「日本で一番悪い奴ら」同様、反社会勢力と社会の治安を守る組織の黒い癒着が浮き彫りにされている。
さらに付け加えて言うと、こちらの方が親密と言うか、質が悪い。
何故なら、ギャングと政治家が実の兄弟、そしてFBIがその古くからの友人なのだから。
単なる街のチンピラに過ぎなかったバルジャーが大物ギャングになった経緯には、FBIとの関わりが否定出来ない。
ある大物ギャングを逮捕する為の、表向きは持ちつ持たれつのビジネス関係。
が、幼い頃からバルジャーに恩あるFBI捜査官コノリーにとって、ビジネス以上の感情があったのは明らか。
バルジャー逮捕が迫った時、政治家の弟から上に圧力をかけて欲しいとまで頼むほど。
そこに付け込み、FBIの擁護を武器に、全ての罪を見逃され、勢力を拡大していくバルジャー。
利用したされたもあるが、結果的にFBIがみすみすもう一人の大物ギャングを誕生させてしまったという皮肉。
勿論、公には出来ない関係。
その一大帝国の崩壊はあっという間で、関わった全員に影を落とす事になるが、法よりも強固な濃い血の絆にゾッとさせられる。
R15指定ではあるものの、バイオレンス描写は思ってたより控え目。
淡々とした演出・語り口なので、アクションを期待すると大肩透かしだが、クライム・ドラマとしては上質。
この静かな中の緊迫感を生み出しているのは、ジョニー・デップ、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチらの名演に他ならない。
とりわけ、ジョニー・デップが素晴らしい。
相変わらず特殊メイクはしているが、ここ近年のおちゃらけ演技を払拭し、本来の実力派としての本領を充分に発揮出来た気合いの入った演技を披露。
いつキレ出すか分からず、ヒヤリとさせるシーンも度々。(特に、“家族の秘密のレシピ”とか)
冷酷で邪魔者は容赦なく殺(け)す一方、カリスマ性たっぷりで、家族には深い愛情を注ぐ人間味ある一面も体現。
ジョニー・デップ、復活!
…と、劇場で観ていたらここで称賛で終わっていたのだが、
全米での「アリス~」続編の大コケ、DV疑惑の“ブラック・スキャンダル”でまたまた崖っぷち…。
素晴らしいジョニーデップの怪演!
FBI最重要指名手配犯10人の一人、
ジェイムズ「ホワイティ」バルジャーが
2011年に逮捕されたのは記憶に新しいですね。
そんなボストン暗黒街最後の大ボスが
70年代にFBIと手を組んでイタリアマフィアを潰した、
実話スキャンダルドラマです。
持ちつ持たれつだった関係が、
仲間たちの裏切りで祭り上げられた
コノリー捜査官とジミー。
ノンフィクション好きの僕は、期待大です!
そういえば、
イーストウッド監督のミスティック・リバーや、
スコセッシ監督のディパーテッドなど、
ボストンが舞台のギャング映画は
たくさん作られてきましたね。
それはきっと長年アメリカを悩ませてきた
アイリッシュ系マフィア、
すなわちこの主人公のイメージが強いのかな。
映画は実話に徹して、
俯瞰的な視点で描かれていきます。
時折裏切って恩赦をもとめた
共犯者の取り調べシーンを挟む演出で、
実話の緊張感を持続。
そして家族と仲間を大切にしながら、
一変して狂気をむき出しにする犯罪者を、
淡々と描いていきます。
でも殺し方も地味だし、
取り立ててイベント的な山場もないです。
それがリアリティなんだけど、
飽きちゃう人もいるかも。
僕はかえって入り込めましたけどね。
そしてエンドロールでお約束の、
リアルな犯罪写真のオンパレード。
映画で再現されたシーンを、
改めて見せられると身震いします。
監督がこだわって追求したリアリティを、
実感です。
なんといっても、
ジョニーデップが凄まじい。
昨今はオーバーな演技に飽き気味だったけど、
久々に実力を魅せつけられました。
これはジョニーの映画といっても、
過言ではありません。
衝動的に冷酷な行動を起こす、
全く救いようのない孤独な男を、
身を削って演じきってます。
実話好きのアカデミーだから、
ジョニーの念願な
主演男優賞に届けばいいですね。
イミテーション・ゲームが名演だった
注目のベネディクト・カンバーバッチは、
凛として兄ジョニーとの対比が見事でした。
様々な作品で怪演を見せてくれる
ケヴィン・ベーコンも、
嬉しくなるくらい立ち位置が分かってますね。
あとは楽しみの一つである、
70年代のディテールもよくできています。
垢抜けないファッションや街並みや車も完璧。
彼が乗っていたであろう、
75年のマーキュリーモナークなど、
よく探してきましたね。
デートムービーとしてはどうかと。
エンタメを期待すると辛い時間が続きます。
両側のカップルは退屈そうでした。
けど真のジョニーデップを
きっちりと楽しみたいなら、
劇場で観るべき映画ですよ。
きっと忘れられない作品になるんじゃないかな。
デップがここまで、、、
流れがちょっと非現実的とか、、そんなことはどうでもいい。
ジョニーの新しい姿に感動を覚えた。やはり、ハリウッドスターは
いろいろな役を演じなければ、、面白くないね。
そういった意味で、楽しめる映画です。
もう一度、DVDで見て見ようかな、
俳優ジョニーデップ
FBIとギャングと政治家がグルを組んでギャング撲滅を名目に犯罪を黙殺し続けていた70年代アメリカの実話。
ギャング物って派手なドンパチじゃなくて、物静かに怖いというか怒らせたら怖い人を描くことが多い気がする。だから静かで眠くなっちゃうんだよなぁこの映画もすごく小声で話す演技多かったし(そこが良かったりするけど)
あと登場人物がすごく多い。個人的洋画あるあるで外国人の顔立ちで人を判断できない(100本以上見といて何言ってんだ笑)ってのがあって最後の最後まで誰が誰だがわからずじまいってのがちょっと残念だった。初めて見る俳優が多かったのもあって自分のせいではあるんだけど笑。
でもやっぱりジョニーデップかな見応えは。演じる役にキャラ物が多すぎてホントの顔がわからない俳優の1人だが、演技力は本物。見てるうちにジョニーデップだってことを忘れる迫力を感じた。
ベネカンやケビンベーコンなど脇を固める俳優陣も豪華。
その分ストーリーに入り込めなかったのは残念。白昼堂々と冷酷な顔で仲間を殺すジョニデには痺れたけど!
一つ気になったのがFBIでホワイティの協力者かつ彼の幼馴染だというコノリー。小さい頃からの付き合いで何度もジミーに救われてきたと語る彼は強い者に憧れる弱い者に見えた。そのせいか漂う小物感が気になったホントにこんな人間がジミーの犯罪を正当だと言い張って揉み消してきたんだろうかと感じた。
まあ逆にあえてその味を出してたのならジョエルエドガートンは素晴らしいと思うけど!
ジョニー・デップの演技がメイン
FBI捜査官とアイルランドマフィアの癒着を描いた実話もの。
実話をもとにしている凄みと、ジョニー・デップの演技が見ものだが、逆に言うとそれだけの映画。
それでも、ジョニー・デップの迫力は見る価値はあるかもしれない。
無星
典型的な役者頼み映画。
駄作。
素材は面白いはずなのにつまらない映画というのは今までみたことない。
とても珍しい作品。
ストーリーの山場とか本筋を何にしたかったのか監督にきいてみたい。
よかったのは役者の演技。
素材はいいのにもったいない
『ブラック・スキャンダル』を観る。ジョニー・デップが悪役に扮しており、かつベネディクト・カンバーバッチが出ている実話、ということで意気揚々と観てみる。うーん、面白くなる要素はたくさんあるのになぁ。もったいない。脚本があまりよろしくないような気がする。それでもジョニー・デップが出ているだけで映像が持つ。まして今作は貫禄のあるギャング役。一目で恐ろし、という部分がある。登場人物が多すぎる感じが否めない。会話の中で今誰の話をしているのかわからないことも。銃声はそこまで大きくなく、ビクッとはしない。笑 これ…弟役にカンバーバッチを配役する必要はあったのだろうか。いや、彼は好きだから出て頂く分には構わないのですが、それにしては登場が少なかったように感じざるをえない。しかもそこまで関与しないし。エンドロールはとても良い。
好きですが・・・
2時間は足りないか?
2部作ぐらいでちょうど良いのかなっていう感想です。
この手の演技がドンドン上手くなってくジョニーデップ・・・
登場人物結構多い分全体的に薄くなっちゃってジョニーデップのオンステージになってましたね
個人的にはケヴィンベーコンが良かったかな!
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