ブラック・スキャンダルのレビュー・感想・評価
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実在の凶悪犯罪者を、堅実に描き切っている。
ボストン南部に実在したギャングのリーダー、ジェームズ(ジミー)・ジョセフ・「ホワイティ」・バルジャーを描いた犯罪ドラマ。ジミーは、旧知のFBI捜査官ジョン・コノリーを取り込み、凶悪犯罪を重ねていく。
とにかく、ジョニー・デップの特筆すべき存在感に尽きる映画だ。凶悪犯罪者を、実に冷酷で非情に演じ切っている。ジョニー・デップ自身のキャリアでも、最高の演技の1つだ。
同じ人物をモデルにした映画に『ディパーテッド』がある。あちらのほうが大胆で、ダイナミックで、ドラマティックだ。しかし本作も、非常に手堅く堅実に、物語をしっかりと書き込んだ映画だ。
海外では、『グッドフェローズ』みたいだという指摘もあった。十数年の逃亡生活に、触れてないことへの不満もあった。だが、衝撃的な人物の歩みを、実直にストレートに描いた犯罪ドラマだと思う。
俳優としての ジョニー・デップに凍りついた。
知らない人の話だからなぁ・・・
実在したギャングの半生を・・・
と、言われると、スコセッシ映画を
思い出さざるを得ない。
比べてはいけないとは思いつつ、
比べなくてはこの映画を評価できない。
すると、映画的にスコセッシのそれの方が
やはり何倍も面白い。
スコセッシのどこが面白いのかは
また別の機会にでも・・・。
いや、ディテールはよくできてるし、
俳優陣も見ごたえある。
実在の人物なので全体的に
抑えた演出なのも効果的。
しかしだ。
この「抑えた演出」が”映画”を
面白くなくしている。
日本の知っている偉人や、
名前しか知らない半生だったら、
このドキュメンタリータッチも効果的だ。
でも、外国の知らない人の
しかもマフィアだしなぁ。
面白いはずがないんだよなぁ。
という残念が映画でした。
デップ選手の怪演だけが見どころ
有名なアイリッシュマフィアの話
逮捕後16年逃亡し
映画公開後の2018年に獄中で撲殺された。
実在するとんでもない人生
ジョニーデップはフェイク、ブロウ、ラムダイアリーなど昔から実在した人を演じることが多い。
今回はちょっと本人に寄せようとし過ぎて
違和感があったのは残念。
でも途中から演技力なのかな?冷酷さや本人の醸す雰囲気から気にならなくなっていく。
ジョニーデップ以外の配役はとても素晴らしく
ばっちり合っていた。
実話ものによくある盛り上がりの薄さとかは
あまり感じられないし、
アメリカンギャングスターでも感じたが
警察や政治家などだいぶエゲツないことしてたんだなと
多分日本も同じようなもんだったと思う。
悪くはない、すげー良かったとは思わないけど
こんな人生の人がいたんだってとこに興奮する映画です。
まー仁義の墓場平成版の岸谷五朗くらいバッチリ合ってればもっと良かったかな。
ジョニーデップが実在の犯罪王ジェームズバルジャーを演じた本作。 ス...
実話なのかー!
綾野剛の「日本で一番悪い奴ら」や「ゴッド・ファーザー」を思い出したけれど、ジミー自身が殺人をしちゃうのは規模か小さいというか、地元のチンピラっぽいかなと思った。でも弟は上院議員。FBIの幼なじみとは情報交換関係。
幼なじみ同士の決して裏切らない繋がり、弟への深い愛、家族や隣人への愛と優しさも半端ない。地元サウシーに根づいた義理と人情の中で悲しいことも積み重なって恐ろしい存在になってしまった。デップのヘアメイクも演技も悪くなかったのに映画自体に重厚さが欠けていたのはなぜなんだろう?今ひとつ響かなかった。
Cumberbatchは適役だった。もう少し兄との絡みが見たかったし、そういう兄がいるのに州議員になったり大学総長になれた経緯などはもっと知りたかった。
仕事とプライベートの線引きは大事って話。
実在したマフィアを演じたジョニーデップ。
エンドロールに流れる映像と本編の役者達の見た目がそっくりなのに驚いた。
気になって調べたら、2016年に逮捕されたジミーは獄中で殺されて亡くなったそうです。
いろんな方面から命を狙われていたから、獄中死にも陰謀めいたものを感じてしまう。
ノンフィクション映画として知られる今作。
実際のジミー本人は今作に賛同していなかったそうなので、ジョニーからの面会も断っていたみたい。
防犯ビデオや逮捕時の映像、少ない音声証拠から人物像を練り上げていったらしい。
実際の人物を知る人からは「あんなに怖い人じゃない」と言われるまで仕上がったジョニー。
禿げててもかっこいいんだよな。
人から離れた存在になる程輝く俳優だと思う。
ストーリーはマフィアものだからと言って、何か大きな事件がある訳ではなく。
FBIと情報協力者の関係になってから好き放題するマフィアの話でした。
存在が大きくなるに連れて、人間から離れていく心理状態を映し出したのは見事。
FBIとかCIAとか、絶対表沙汰にはできないコネはあるだろうけど、良い方に利用できるか、悪い方に利用されるかなんて紙一重なんだよね。
仕事の話を持ちかけなければ、我関せずの弟のように友達のままでいられたのか。
なんとも言えない歯切れの悪さが残りました。
こういうジョニー久しぶり
巾を広げた怪演
2016年2月鑑賞
実は監督としてのスコット・クーパーは初めてなんです。
ただ「クレイジーハート」が評判良かったような記憶があったので、そういった面でもちょっと楽しみでした。
まずその豪華なキャストもそうですが、何よりデップのビジュアルでしょう。
テリーギリアムの「ラスベガス」以来でしょうか?ハゲています。
今回も抜いたのかなぁ、怖いなぁ…とか余計な心配をしてしまいます。
本作はビン・ラディンに次ぐ重要指名手配犯とされた、実在のギャングの半生を描いたクライムムービー。
キービジュアルにあるように3人の思惑が絡み合って物語は進みます。
とにかくデップが凄い。冷徹なギャングを見事に演じ切っています。
今迄と明らかに空気の違うその様は怪演と言っていいでしょう。
作品はドキュメントを意識しているのか結構淡々とした作りなのですが、これが逆に良い緊張感が出ていました。デップの怖さが引き立つんですね。
ただ演出面、特に音楽の入れ方がベタすぎて、次の展開が見えてしまうのは残念でした。
またドキュメント寄りにした為か物語は平坦なんですね。
でもエンターテイメントに寄せないその作りは、とても丁寧で好感がもてます。
同じデップ主演のクライムムービー(こちらも実話ベース)、テッドデミの「ブロウ」とは逆ですね。
でもこれも良い作品ですので、その演技を比べながら観るのも面白いと思います。
そんな本作の魅力はなんといってもデップの密な演技でしょう。
後半は特にデップ中心に話が進むので、ファンには特に見所が多いと思います。
彼の役者の巾を広げた怪演だけでも、実に観る価値があると思いますよ。
なんやかんやで見てしまう
コノリー捜査官が俗物すぎる。モラルハザードとか言うレベルじゃない。...
実話なんだろうけど。
実話で話が忠実だからなのか、いまいち面白いとは思わなかった。でもキャストは豪華。単純にFBIのコノリー捜査官がバカだったんだろうと思う話。悪に引きずられていく葛藤もなく、目的を見失っただけの人に感じた。
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