ブラック・スキャンダルのレビュー・感想・評価
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バルジャーにだけ焦点あてて書く。 彼は生粋のギャングで、ギャングと...
バルジャーにだけ焦点あてて書く。
彼は生粋のギャングで、ギャングというものを知らない僕がイメージするギャング像で描かれている。
ただ、残虐なシーンで飾られているだけではない。街中ですれ違う老女に優しくし、母と兄弟を想い。息子のために怒ることができるそんな姿も描かれている。
仕事がギャングなだけでいたって普通の家族であり、父親であった。しかし、ギャングなだけにスキャンダルもの人物なのも確かなのだ。
コワイコワイ
ジョニデをこれほど恐怖に感じるなんて…
特にファンではないけれど、鬼気漂う静かな狂気にこれからの役者としての幅広い可能性を感じました。
それにしても、これが実話とは。
よくあるマフィアやヤクザ映画は『キれ過ぎ、やり過ぎ、殺し過ぎ』と思っていましたが、少しの誇張も無いんですねぇ〜
久々凶悪ジョニデ
徐々に凶悪化が進むジョニーデップに久々の狂気を感じた。しかし、マフィアの兄に上院議員の弟という組合せに二人とも不用心だし、FBIの幼なじみも不用心だし。最初にジョニーデップか台詞で「人前で殴らなければいい」というわりに、、。土地が持つ呪縛ということがあるにしてももう少し何らかの説明がないと話に乗れないと思いました。カンバーバッチももったいない。ジョニーデップの怖さは印象に残ったのでそれだけで良しとします。
ヌキどころがない
犯罪都市ボストンの実録犯罪モノとあれば否が応でも期待してしまうのが世の常。確かに主演3人は素晴らしいし(特にジョエル・エドガートン)事実を淡々と丁寧に描くタッチに好感は抱くが…この作品には「ヌキどころ」がひとつもない。上手いウソなら許されるのに。映画なら
例えば『グッドフェローズ』の"funny how?"を思わせるシーンもあるけど中途半端。「怖過ぎて笑っちゃう」感覚を全然再現できてない。あまつさえ挿入歌にローリングストーンズ使うし…じゃあスコセッシ並にもっと振り切っちゃえばよかったのに
殺し方も地味でな…銃殺と絞殺と撲殺だけ。それが事実なんかも知れんけどギャング映画の発展の歴史は暴力表現の発展の歴史でもあるはず。ウソでもいいからもっと凄い表現を見せて欲しかったよ
正直途中でちょっと寝た。映画館で寝たのは多分一昨年の『トランセンデンス』以来。あ!これもジョニー・デップ主演や!ジョニーごめんね!
マフィアにはなりきれず
実話を元にしているということで仕方ないところはあるのだけど、何とも中途半端。
中盤までは勢力を増して行く様子やFBIが黒く染まって行く様子がなかなか良く書かれているけれど後半は失速して大した展開がない。
もう一昔前にはこんなものじゃない癒着はあった訳だし、マフィア映画やギャング映画としてももっとドロドロしているものはあるし…難しいよね。
【ボストン裏社会を支配したジェームズ”ホワイティ”バルジャーの半生を複雑に絡み合ったマフィア、FBIとの関係も生生しく描く】
ジェームズ”ホワイティ”バルジャーを演じたジョニー・デップの抑制した演技から滲みでる怖さ 特に感情の感じられない眼・震える声・・。
ジョエル・エドガートン演じる野心家FBI捜査官ジョン・コネリーの家庭が徐々に崩壊していく哀しさ。
ベネディクト・カンバーバッチ演じるジェームズ”ホワイティ”バルジャーの弟で権力ある政治家、ビリー・バルジャーの処世術。
近年のエンタメ作品に背を背けたような演出が魅力的。
2時間がアッという間である。
このような作品は現状ではメインストリームではないのかもしれないが、映画の醍醐味を味わえる作品だと思う。
R指定だが、(それは、そうだ。慈悲なく、人(含む女性)を殺す場面多々あり)興味のある方は是非鑑賞されたし。
<スコット・クーパー監督の前作の「ファーナス 訣別の朝」に似たグレーがかった映像の中、”ディパーテッド”の流れを継ぐ、非情で無慈悲なギャング映画>
<2016年1月30日 劇場にて鑑賞>
アメリカの闇
実話を下にした映画。FBI史上最悪の汚職事件を描いている。
アメリカの映画で、ギャングと警察(この作品では、FBIだけど)が癒着しているという話はよくある。そう言う設定の映画が数多く描かれるというのは、実際にそう言う事が少なからずあると言う事を示している訳ですが、20世紀初期のアル・カポネじゃあるまいし、まさか21世紀も見えてきた時期にそう言う出来事があるとはねぇ。驚きました。まぁ、アメリカは1960年台も、公民権運動で悩んでいた時期もあるので、こう言う前近代的と言う出来事は、珍しくないのかな。
ギャングのジェームズ・バルジャーと悪徳FBI捜査官ジョン・コノリー、そして、政治家でありジェームズの弟のビリー・バルジャーの三人組が“悪党”と言うことになるのでしょうが、ジェームズとジョンは数多く描かれていますが、ビリーの悪行は明示的には描かれていません。ビリーって、何をやったんでしょうね?最近赤丸急上昇キーワードの『口利き』する役割?政治家の『口利き』は、前TPP担当大臣の辞任にも繋がりましたが、ギャングの張本人が居るんで、政治家の『口利き』って必要だったのかな?でも凄いと思うのが、アメリカのような国で、いやアメリカのような国だからなのかもしれないけど、凶悪犯(と思われる人物)の弟が、州議会上院議員に当選するというのは・・・。兄は兄、弟は弟。“罪を憎んで人を憎まず”なのかもしれないけど、日本だと、そう言う背景のある人が議員に当選するのは、地方議会でも無いんじゃないんでしょうか。
不思議なのが、なんでFBIはバルジャーを泳がし続けたんでしょう?ジョンがハンドラーとしてコントロールしていた、コーサ・ノストラの検挙というもっと大きな目標があった等々、様々な理由があるのだとは思いますが、それでもねぇ、バルジャーの犯罪に関する様々な情報が入ってきていたんでしょうから、そのまま泳がせ続けるというのは・・・。まぁ実際、連邦検察官が交代してから、バルジャーの犯罪に目が向けられて、一味は検挙されたということになるんでしょうけどね。それでもなぁ。マグワイアFBI主任捜査官は何をしていたんでしょうね?
中々見応えのある作品でした。
不快
人が死ぬたびにますます不快になった。
まず、テンポがずっと一定でつまらなかった。先が読めてしまうことも映画としてつまらない。
そして、人が殺される時のシチュエーションがいちいちひどかった。実話だったとしてももう少し面白いストーリーテリングができたはずだ。
そして、ジミーの妻(愛人?)は息子が死んだあとどうなったのか、ジミーの弟は実際にジミーの罪をもみ消すことに関与していたのかどうかなど、腑に落ちないところが多く、映画の作りが粗雑だったと思う。
最近の洋画はトレーラーがよく作られているだけに期待外れが多い。
ジョニデが怖い
ジョニー、怪演とでも言うべきか。
ただ、全体的に静かに進んでいき、これといった山場もなく、淡々と進んでいって、
「まぁ実際、こんなもんなんだろうけど、映画にするからにはさぁ…?」
とエンターテイメントさに欠けるストーリーには、やや退屈する長さでもある。
最後まで証人にならなかったコネリーにはほぅ、と感心はしたものの、全員の「妻」があやふやのうちに消えていくのはどうにか描写できなかったのか。
ポップコーンやジュースありきで見た方が良い、とは思うが、全体的に静かな映画なので、ノイズには気を付けたいところ。実際、隣でガサゴソやられて、イラっとはしましたのでね。
ボストン・バイオレンス最高!
良かった!ジョニー・デップ嫌いだったがこれはいい!狂人をヒリヒリと怪演。本当に怖い。演出は実録ものだけに淡々としているが、ゆえに説得力があって秀逸。ジョエル・エドガードンの小物感もいい。ボストン・バイオレンスは面白いな。ディパーテッドにはかなわないか。
ジョニデがこわい
実在した犯罪王・ジェームズ・'ホワイティ'・バルジャーを演じたジョニデがめっっっっちゃこわい……無言の圧力……視線の警告……こわい……
はい『ブラック・スキャンダル』の要約おわり!
実際にあった汚職事件を基にした映画だけれど、なんというか、娯楽性に欠ける。ドキュメンタリーとも言いがたく、かと言ってエンターテイメント作に仕上がっているわけでもない。もちろん、人間の心理に深く突っ込んだ傑作でもない。
バルジャーが町の人に愛されている、というのは作中で語られていたが、それを物語るシーンなどが足りないのでバルジャーの光と闇(という表現でいいのだろうか)の描写があまり……。
一方、バルジャーがもっとも大切にしていたものは、作品を貫いて描かれていた。犯罪王と呼ばれ、冷酷で残忍な男であるバルジャーも、一本貫いたものがある。家族の前では笑顔を見せ、裏切り者には銃口を向ける。そのギャップは、なるほどとても恐ろしい。もしも一人で観ていたら、途中で顔を背けただろう。ありがとう、隣でチップスをバリバリ頬張ってくれたお兄さん。
ただひとつ、私の目には、なぜかバルジャーは「英雄」に見えた。FBIでそう称えられたジョン・コノリーよりもずっと。バルジャーは、単なるケチな悪人ではなく、心の中の「悪」が強すぎただけの、ひとりの人間なのだろう。だから惹きつけられてしまった。
皆さんの目には、誰が「英雄」に映るのだろうか?
残忍だが信念を貫き通すバルジャー?
何が起きてもバルジャーと手を組み続けようとするコノリー?
兄の存在を知り連絡を取り続け、危険が及ぶと知れば協力せずにいられないビリーか?
決して悪と正義を描き双方の葛藤を描くような作品ではないが、私はこの映画に、「本当に正しいのは誰なのか?本当に彼らは悪人なのか?」と尋ねられたような気がする。
結構中盤で退屈するので、怖さ軽減のためにも、鑑賞の際はポップコーンやチップス必須。
カリスマ性の欠如
ジミーのカリスマ性がジョニーデップに足りない。せっかくのミスティックリバー的な雰囲気漂うカメラワークが泣く。
ジミーが地元で愛されるエピソードが足りないことと、どんどん深みにはまっていく描写不足で全体的に物足りない。
ただ司法取引するジミーの手下に語らせる手法は生きていると思う。
ジョニーデップは熱演しているとは思うが、所詮キャプテンスパロウ止まりだろう。
予告編と雰囲気が全く違う
3つの組織が手を組んでやりたい放題クライムサスペンス、みたいなのを期待してたけど、ジミー(ジョニーデップ)を、どんどんひどくなるサイコっぷりと、ときどき見せる隣人と家族への優しげな言動で描くことにフォーカスした映画でした。
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