劇場公開日 2015年7月18日

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「小学生の視点で考える家と家族」犬どろぼう完全計画 よしたださんの映画レビュー(感想・評価)

2.0小学生の視点で考える家と家族

2015年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

家を失い、母親と弟との3人ワゴン車で暮らす小学生の女の子。
立派な家はあるのに、共に暮らす家族のいない老女。
老女の飼い犬を盗むことから始まる主人公の冒険と成長を描く。
主人公を演じる子役のイ・レが可愛らしい。
不動産屋のチラシをみて、「坪当たり」の意味が分からずにいるところを含め、彼女の視点が可愛いのだ。その子供らしさは、犬どろぼう完全計画について口をはさむ弟の指摘がいちいち鋭いところからも際立っている。
家というものが、建物ではなく、中に住む人間そのものであることを、大人にも子供にも温かい視点で教えてくれる。
隣席にいた韓流なふんいきバリバリの金髪兄さんが目頭を押さえて泣いていた。親子の情にもろい隣国の文化をうらやましく思う。

佐分 利信