「ベテラン名優の生き様を見よ的な。」マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
ベテラン名優の生き様を見よ的な。
ミュリエルのラストの行動は曖昧だし(消えるの?死ぬの?)、マッジと運転手もちょっと曖昧だし(結局運転手とラブなの?)、ソニーは思い込みの激しさと喋りすぎでイラっとする。ダグラスとイヴリンもやはり曖昧に思った。リチャードギアのソニーママへの口説き文句もうへぇって思うし、突っ込みどころは多い。だいたい披露宴の会場になった新しいホテルはシュープリームホテルじゃなくて、なんとかクラブやん?どして?
でも、マギーとジュディが会話していると、それだけでなにやら含蓄を感じてしまうし、華やかでダンスダンス!ダンス‼︎な結婚式はインドらしくて楽しいし、ビルナイがまごまごしてるのもかわいいし、地元の子供にマイクで原稿教えてもらうのとか面白いし、サリーを着た女性は美しいし、素敵なところもあって、突っ込みどころをまぁ仕方ないかと思ってしまう。
ミュリエルの紅茶とは!の熱弁などスカッとします。イギリス人の皮肉、好きですわ。マッジの相変わらずのムラムラしすぎなところも良かったっす。卵巣が震えるて!
曖昧といいつつ、ミュリエルの手紙は良かった。ジーンとしました。ミュリエルのメッセージというか、若者たちへのマギースミスからの意見のようで、よかったです。でも、あれじゃ死ぬの?って思っちゃうよ。多分リタイアしてマリーゴールドホテルを去るということなんでしょうが。だいたい融資先の会社の人が来たのはなんでなんでしょ?
ともかく、世界を代表する先輩方の生き様を見させてもらって、三十半ばでもう終わった人生のハイライトは過ぎた、みたいなこと言ってたらあかんなって思いました。いつまでも欲望に忠実に、冒険心をもって、皮肉を言いつつ、幸せを掴みに、いや、流れに身をまかせていこうと思いました。相反することもどちらも真実ですよね、光の当て方次第だ。
ダウントンアビーファン的には、ダグラスの離婚してない妻(そんな設定でしたかね?前作見直さねば)役の人が、イザベルクローリー役の人だったことにとても盛り上がります。バイオレット様とイザベル様がこんなところで!輪廻転生??
ジュディディンチにもマギースミスにももう少し新作に出てもらいたいと勝手に願ってます。